【水星の魔女】なぜ若者やガンダム初見がハマるのか?理由を分析してみた
say(せい)です。
2022年秋アニメの「機動戦士ガンダム 水星の魔女」をご存知でしょうか?
– 公式サイトはこちらから
ガンダムシリーズ最新作としてかなり注目されていたことに加えて、毎回1話放送されるたびに、衝撃的な展開が多かったこともあり、Twitterのトレンドになりましたよね。
2023年の4月に第2クールが始まるようので、まだ観たことない人は是非観てみてください!とにかく面白いです!
そんな「水星の魔女」ですが、ガンダムファンだけでなく、これまでガンダムシリーズを観たことない人や若者まで、幅広い層の人に支持されたようです。ロボアニメが減少する中、若者や初見を獲得することで、水星の魔女は予想以上の盛り上がりを見せたと言っても良いでしょう。
そこで、今回は「水星の魔女はなぜ、若者や初見も視聴したのか?」を考察・分析してみました。
そもそもなぜ若者や初見はガンダムを観ないのか
まずはじめに、なぜ若者や初見の人がガンダムシリーズを視聴しないのかを考えてみました。以下、理由になります。
最近、ロボットアニメも少ないですよね・・・
- シリーズが多く、どこから手をつければ良いかわからない
- おじさん向けのイメージが強い
- ロボットアニメに興味がない
順番に解説します。
シリーズが多く、どこから手をつければ良いかわからない
私も含め、多くの初見さんが抱える悩みである「シリーズが多すぎる問題」です。
特にガンダムシリーズは、歴史のある先品だけにたくさんがありますよね。誰もが一度は聞いたことのある初代「機動戦士ガンダム」から派生のガンダムシリーズまで・・・
正直あれだけ種類があると、「何から見れば良いの?」「全部見ないといけない?」「自分にあう作品はどれ?」などパニックになりますよね。わかります・・・
最近は、さまざまなブログで「おすすめ作品」や「時系列」をまとめてくださる方も多く、参考になるものが増えてきたのでありがたいのですが、それでもシリーズが多過ぎてとっつきにくいのも事実。
歴史があるだけ仕方がないのですが、初見の人や若者はここでストップしてしまうでしょう。
おじさん向けのイメージが強い
この理由も大きいと思います。
「ガンダムは漢のロマン!」
当時夢中になった男性が、今も好きでいる傾向も強く、今ではおじさんファンが多いという印象が強いです(実際にお台場にあるガンダムベースでは、整理券まちに並ぶ男性の方がほとんどでした)。
アニメ特化型動画配信サイトである「dアニメスト」で行ったアンケートで、「今期気になるアニメは?」では、水星の魔女が上位にランキングしていたのは30〜40代、男性でした。女性は愚か、10、20代のランキングはそこまで高くなかったのです(この時期はSPY×FAMILYやチェンソーマンなど、話題の作品があったことも要因だと思いますが)。
– アンケート結果はこちら。
そのため若者や初見は、「なんとなく入りにくい」「なんか場違いな気がする」と遠ざけてしまうことが多いです。
ロボットアニメに興味がない
そもそも最近の若者はロボットアニメに興味がない可能性があります。
ロボアニメが主流だったのは、それこそ1980〜90年代くらいであり、2000年に入ってからは確実に減少しています。2020年以降のアニメでも、今期に2、3作品ロボアニメがあれば、かなり放送している方。
減少したということは、すなわち需要が減少したことを指しています。
つまり今の若者世代は、男女関係なく、ロボアニメに興味がないと考えられます。
悲しいことに・・・
なぜ水星の魔女はウケたのか
前節を踏まえて、「水星の魔女」はどうして話題になったのか、以下が考えられます。
- 若者の関心が高い話題を採用
- ロボット同士のバトルシーンよりも、人物にフォーカスしたこと
- 衝撃的すぎる展開
順番に解説します。
若者の関心が高い話題を採用
そもそもガンダムシリーズなので、よく目にするとは思います。そこで新規ユーザーにも目に止まるような、様々な取り組みを行なったのです。
学園シーンをメインにする
若者のほとんどが学生のため、主人公たちを学生にすることで、親近感を得ることができます。昔から、学園ものは人気が高いですよね。
学園シーンをはじめに多く採用することで、「難しくない!」となると考えられます。
– 実際に制作側のインタビューでも、新規ユーザー獲得が重要なことがわかります。
話題のキャストを起用
主題歌を、今若者に人気なYOASOBIさんが担当したことで、一気に広まったと考えられます。今に始まった事ではないですが、主題歌がそのまま作品の人気を博することは多いです。この法則に則っています。
また声優さんも若手の方がメインとなっていることで、声優さんからアニメを見始める方も多かったのではないでしょうか。
少女が主人公
これまでのシリーズとは異なり、少女が主人公になります。
最近はジェンダー問題もよく耳にするようになったと思いますが、そういう観点でも「ガンダムは男だけのものではない」ことがはっきりとなり、物珍しさから視聴する方が増加したと考えられます。
ロボット同士のバトルシーンよりも、人物にフォーカスしたこと
近年のロボットアニメの正攻法として、「バトルシーンよりも人間関係にフォーカスとする」というものがあります。
有名なアニメ「コードギアス」とかも、よくこう言われています。「ロボット苦手だけど見れた!」というように!
「水星の魔女」でもこの方法が採用されています。
初めこそ学園のイベントとして行われていたことで、ロボットのバトルよりも、彼らがなぜ戦うのかに着目できて、ロボバトルが苦手な人でも見ることができたのではないでしょうか。後半からは戦争感がありますが、すでにここまで見ると耐性もできてきますので、問題なく本編を展開できたのだと思います。
もちろんロボバトルをおざなりにしていたわけではないよ!
むしろ作画が細かくて評価が高かったのも事実!
衝撃的すぎる展開
毎回衝撃的なシーンが多かったことから、Twitterのトレンドではさまざまな考察が飛び交っていました。
できるだけネタバレをしたくないので、はっきりとしたことを記述することはできませんが、以下のような衝撃的な展開がありました。
- 主人公「スレッタ」と「ミオリネ」との関係性
- ライバル?キャラ「グエル」の心情の変化
- 学園ものから戦争規模になるまでの展開
- 最終回のあのシーン・・・
などなど・・・
とにかく「次どうなっちゃうの!」ということが多く、1週間が待ち遠しかったです。
ガンダムを知らなくても、ロボが苦手でも、このテンポの良い展開は視聴者を惹きつけることに十分すぎました。
こういうテンポの良いアニメを待っていたの!!
最後に
これらのことを踏まえて、「水星の魔女はなぜ若者や初見にも観られたのか」について分析結果をまとめると以下の通りです。
- 今の若い世代や初見がとっつきやすいような設定を採用したこと
- ストーリーのテンポがわかりやすい
- 次回が気になるような展開
他にも要因はあると思いますが、大雑把にまとめるとこうなると思います。制作側も、若い方々に観てもらうための工夫をしており、それがそのままヒットに繋がったということですね。本当にすごい!
第2クールも楽しみですね!