【勇者シリーズ】どうしても「ダ・ガーン」をおすすめしたい
女子ですが、ロボットアニメが好きなsay(せい)です。
最近放送された2024年冬アニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」により、X(旧Twitter)でも比較として話題にされがちな「勇者シリーズ」(私的には、全然別物って感じがしますが・・・)。「勇者エクスカイザー」を筆頭に計8作品のアニメが放送がされ、2020年には30周年を迎えました。
私はリアルタイム世代ではないものの、勇者シリーズが好きです。理由は「少年とロボット」の絆をテーマにした作品だからです。
8作品もあるので、さまざまな傾向があり、それぞれの良さがあります。
そんな8作品ある中、今回は私が1番好きなシリーズである「伝説の勇者ダ・ガーン」を紹介したいと思います。
少しでも皆さんに興味を持っていただけたら、嬉しいです。
※一部ネタバレを含みます。気になる方は、お気をつけください
「伝説の勇者ダ・ガーン」とは
「伝説の勇者ダ・ガーン(以下、ダガーン)」とは、ロボットアニメ制作で有名なサンライズで製作された、オリジナルロボットアニメ。「勇者と少年」をテーマにした「勇者シリーズ」の第3作品目。
主人公の「星史」が、ある日突然宇宙からの侵略者に襲われたところ、地球に眠っていた「勇者(ロボットのことを指しています)」が蘇り、共に戦うというストーリーです。
あらすじとしては王道ですが、過去作より主人公の年齢が上がった(といっても小学生ですが)こともあり、これまでよりも少し重めなシナリオになっているのも、本作の特徴。
「地球環境」というテーマをもとに、食物連鎖や自然破壊など、地球の本来あるべき姿が強く描かれています。現在でいう「SDGs」にも繋がりそうですね!
ダガーンをおすすめしたい理由
8作品もある勇者シリーズの中で、なぜ私がこの作品が1番好きなのかをご説明します。
必ずしもうまくいくわけではない
子ども向けアニメにありがちなのが、「なんだかんだでうまくいく」という展開。これ自体は好きなのですが、本作では「失敗」「挫折」するシーンが描かれているため、とても心情がリアルです。
敵は地球にある生命力「プラネットエナジー」というものを狙っています。それは地球の至るとこにポイントとして存在し、そこを刺激することで地球を爆発させようとしています。
本来子ども向けであれば阻止できそうですが、本作ではいくつかそのポイントを攻撃されてしまうのです!それにより勇者が犠牲になるシーンがあります。その時に、初めて主人公は自分がやっていることの重大さに気づくのです。
このように、必ずしも成功するわけではないところが、ダガーンの面白いポイントだと思います。
主人公の成長とライバルとの対比
二つ目は「主人公の成長」と「ライバルとの対比」だと思っています。
急に現れた「勇者」たちによって「隊長(俗にいうリーダー)」に選ばれた主人公。初めのうちは、ことの重大さを理解しておらず、遊び半分で行ってました。しかし話数を重ねていくごとに、自分が行なっていることがどれだけ大事なことなのか理解していきます。それにより、最終的には立派なリーダーになっていく主人公。
彼の成長を実感できるという点でも、本作は魅力的だと思います。
また後半になると、別惑星から来たライバルが登場します。彼は、自身の星を敵に滅ぼされてしまい、敵を追うために地球へやってきました。
「家に帰れば家族や友達がいる」「故郷がある」主人公と、「家族も故郷も全て失ってしまった」ライバルでは、使命の重みも違います。それゆえに最初はすれ違いますが、次第にお互いの気持ちを理解していきます。最終的には良きライバル同士になる彼らの関係性も、面白いポイントです。
地球環境というテーマ
私自身が地球環境に興味があるからかもしれませんが、ダガーンの最大の魅力は「地球環境」「エコロジー」をテーマにしていることだと思います。
当たり前に生活している地球。改めて地球という存在の大切さに気付かされます。
特に印象的だったシーンが、「ペンギンが食べられてしまう」シーンです。ペンギンのピンチに「助けなきゃ!」という主人公に対して、友達がそれを止めます。それは「食物連鎖」という、本来地球にある生存ルールを変えるのは良くないという理由でした。
こんな考え方がアニメで取り上げられるなんて・・・衝撃的でした。
地球は人間だけのものではないのです。そこに生きるすべての生き物のものなのです。主人公と勇者を強くするのは、いつだってそういう「地球に生きるすべての生き物」の思いでした。
個人的に好きなところ
ここからは完全に私の独断と偏見で、好きなところをお話しします。
ダガーンのデザイン
完全に好みの話ですが、私は「ダ・ガーンX」の配色がすごく好きです。白地に赤や青、黄色のラインが入っているところ、胸が地球をイメージしているところ、兜の形が素敵!
勇者シリーズに登場する全勇者の中でも、上位に入るレベルで好きでした。
OPの歌詞を回収するシーン
個人的な考察になりますが、OPの歌詞を回収しているシーンが魅力的でした。
OPの2番に「大切な人が危険な目に遭った時、怖いけど立ち向かうんだ」といったような意味をが込められた歌詞があります。これが、最終決戦のとあるシーンにベストマッチしていると思いました。
それが主人公「星史」と母親の会話。地球の危機に、お互いの安否を確認にするため自宅にいました。そこで「星史」はずっと隠していた使命について、母親に言いました。
「怖い」
自分や周りの大切な人がいなくなるのがすごく怖いんだ!というんですね。ここで、私はおすすめ理由にも書いたライバルの存在を思い出しました。彼はすでに何もかも失っていました。彼はずっとこんな気持ちだったのではないかと。それをやっと主人公自身が身をもって理解したシーンでした。
それでも主人公は最終的に戦いに立ち向かいます。そんな姿も感動的でした。
それに気づいて、思わず泣きながら見ていたのが良い思い出です(勇者シリーズの最終決戦なんて、どの作品も涙なしには見られません)。
敵キャラが魅力的
なんといっても敵キャラが魅力的でした。仏頂面な男や高飛車な女、おかま口調のキャラなど、とにかく個性が強い!
そしてこれまで「敵は敵」という印象だったものから、「敵だって感情があるんだ」と思わせるようなシーンが多いのも良いところ。実際に主人公側に寝返ったキャラもいました。
個人的にはピンキーとビオレッツェのやりとりが好きでした。敵もいろんな考えのキャラがいて、言い合いしているところが面白い。
ラスボスの最終シーン
個人的には「エクスカイザー」の首領「ダイノガイスト」の最期と同じくらい「ダガーン」の首領「オーボス」の最期が好きでした。
そもそもなぜ「オーボス」が地球をはじめとした、あらゆる惑星を破壊していたのか・・・
その意味と、彼の最期のセリフを聞くと、なんだか「オーボス」って悪い奴じゃなかったのかもしれないと思ってしまいます(もちろん悪いことしているのですが!)
こんな人におすすめ
基本的に「勇者シリーズ」は「少年と勇者」がテーマですので、ロボットが好きだったり、少年との絆を応援したくなる人におすすめできる作品です。その中でも「ダガーン」に特化した「こんな人におすすめ」「こういう人には向いていないかも」というものをまとめました。
こんな人におすすめ
- お調子者主人公を応援したくなる
- キャラクターの成長を見届けるのが好き
- 地球という大きなテーマに興味がある
- 個性的な敵キャラを見てみたい
ちなみに主人公はお調子者気質ではありますが、両親がなかなか家に帰ってこないことから、家事全般ができるというギャップ持ち(ちなみに母親は壊滅的です。そのため、母親が帰ってきても、だいたい主人公が家事をやってしまうなんてシーンも!)
こういう人には向いていないかも
- 使命への意識が低い主人公が苦手な人
- ギャグが苦手な人
- 気になる回だけ見たい人
最後に
今回は「勇者シリーズ」第3作品目である「伝説の勇者ダ・ガーン」について、おすすめ理由と感想をまとめました。
正直どのシリーズも好きなので、1番やランキングを決めたりするのは難しいのですが、「勇者シリーズの中でダガーンが一番好き!」という声をあまり聞かない気がして(切ない・・・ってかなぜ?)、「ならば私が発信せねば!」と思い、選ばせていただきました。
少しでもダガーンに興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。