【無限のリヴァイアス】「2度と見たくない名作」とは!?おすすめ理由と感想を述べました

視聴途中のアニメが溜まっているsay(せい)です。

名作アニメというと、ほとんどが「もう1度見たくなる」「記憶を消してもう一度見てほしい」と言われます。

しかし、テレビアニメ「無限のリヴァイアス」は「もう2度と見たくない名作」と言われています。一見矛盾している「2度と見たくない」と「名作」という言葉。

ただ実際に見てみると、この意味がすごくわかります。

「確かによくできていて面白いけど、もう一回、1から見るのはしんどい・・・」

そう思う人がほとんどだと思います。それだけ内容が「重たい」のです。

今回は、テレビアニメ「無限のリヴァイアス」のおすすめ理由と個人的な感想をまとめました。一体なぜ「2度と見たくない名作」なのか、これを読むとわかるはずです。

必ず読んでください

一部ネタバレすることがあります。苦手な方はお気をつけください。

この記事の著者
say(せい)

20代女性で、ピンクをこよなく愛する人間。物語の創作が好きで、オリジナル漫画や小説を作成している。
2ヶ月で40〜50話のアニメを10作品も視聴するほどのアニメ好き。好きなジャンルの一つにロボットアニメがあるため、今期ロボアニメを探すことが多い。
ゲームはアプリよりも家庭用ゲーム機派。「クラッシュバンディクー」シリーズや「ポケモン」シリーズを好み、ファミリー向けゲームを妹「ゆー」とプレイするのが日課。近年は「乙女ゲーム」にもハマっている。

「無限のリヴァイアス」とは

「無限のリヴァイアス」とは、1999年にサンライズが製作したテレビアニメです。監督は、現在「コードギアス」や「ONE PIECE FILM RED」で話題な谷口悟朗さんです。

簡単なあらすじ

【おれたちには救いなんかいらない】

主人公「相葉昴治」は航宙資格取得のため、幼馴染や友達と一緒に航宙士養成所「リーベ・デルタ」に搭乗する。しかし突然「リーベ・デルタ」が制御不能となり、その犠牲として教師が全員死亡してしまう。

その中、艦内に隠されていた謎の外洋型航宙可潜艦「リヴァイアス」に生徒たちは搭乗することになる。しかし、大人のいない空間と極限状態に陥った艦内は、やがてカオス状態となる。

彼らは無事助かるのだろうか?

物語の序盤から大人が全員いなくなってしまい、残された生徒たちでなんとか生き延びる方法を模索していく本作。それゆえに起きる混乱により、次第に人間の生々しく悍ましい感情がむき出しになります。

おすすめしたい理由

「無限のリヴァイアス」をおすすめしたい理由は以下の通りです。

  • 人間の心情がよく描かれている
  • 登場人物のキャラクター性がよく描かれている
  • 人間の恐ろしさが表現されている

人間の心情がよく描かれている

なぜ本作が「2度と見たくない」のか?その理由は、「あまりにもリアルすぎる人物の心情」が表現されているからです。

今までは、大人が提示する規則のもと、誰もが秩序や規律を守って、平和に生活していました。しかし、大人がいなくなり、何者かに襲われ、自分たちがいつ助かるかもわからない、食料も底を尽きるような極限状態に陥った時、人間は一体どうなるのでしょうか?

本作は、このような極限状態に陥った子どもたちの心情がよく表現されています。

例えば、艦内にはエリート集団がおり、彼らが艦内の規律を作成し、秩序を守らせようとします。しかし、中にはそれをよく思わない人も出てきます。そうすると、同じような考えの人たちが集まり、反乱が起きます。

このようなことを繰り返すうちに、艦内はどんどんシリアスになり、最終的には「暴力は何も生まれない」と言いつつも「暴力が暴力を支配する」環境が出来上がってしまうのです。

これらの過程や、登場人物ひとりひとりの心情や行動の変化も、とてもよくできています。

say(せい)

この変化がどちらかというと「堕ちていく」方向なので、鬱を発症する人が出てくるでしょう・・・だから「2度と見たくない」と言われているのです!

登場人物のキャラクター性がよく描かれている

「個性豊か」と書くと語弊がありますが、本作の登場人物は全員キャラが立っています。

例えば主人公の「相葉昴治」は、能力も平凡で、なんでもない人間ですが、成り行きで司令部のメンバーに選ばれてしまいます。艦内がカオス状態になる中、彼は最後まで自分たちが助かる方法や、正しくいることを貫きます。

彼の弟である「祐希」は彼とは真逆であり、暴力的ですが能力が高い人間でした。過去に兄弟二人の間にあることが起き、それ以来仲が良くありません。そんな彼の考え方も選択も、主人公と異なります。

特に衝撃的だった登場人物が、主人公の友達である「尾瀬イクミ」です。人一倍正義感が強い彼は、過去に起きた自身の経験から、次第に行動が過激になっていきます。彼の変化は、当時の私的にかなりショックだった記憶があります。

他にも様々な登場人物が出てくる本作ですが、不思議とキャラ被りを感じませんでした。それよりも「こんなにたくさん出てきるのに、ひとりひとりのキャラクター性がきちんと描かれている」ということに驚くはずです。

人間の恐ろしさが表現されている

むしろここまで、人間の恐ろしさを表現することができたことに脱帽です。

極限状態に陥った人間が、次第に理性や秩序をなくし、ここまで残酷になれるものなのか?おそらく想像しかできないと思いますが、きっと我々も同じ状況であればこのようになってしまうかもしれません。

そんな「人間という恐ろしさ」が本作はよく描かれています。なかなか攻めたアニメであり、本当に人を選ぶ作品だと思います。

say(せい)

アニメなのに、「もしこの世界線でなければ、みんな仲良かったのに・・・」とタラレバしていました

個人的な感想

ここからは私の個人的な感想になります。視聴する際の参考にしてもよし!すでに視聴済みの方は共感してくださると嬉しいです。

  • なんでこんなことになってしまったのか
  • 兄弟が不仲なの寂しい
  • 設定がとにかくややこしい
  • OPがかっこいい
  • ロボットの操縦方法が珍しい

なんでこんなことになってしまったのか

「なんで、こんなことに・・・」

この作品を見て、私が一番口にしたセリフでした。

初めはみんな仲良しで、楽しくおしゃべりしていたのに、環境が変わり、次第に欲望丸出しになった彼らは、自然と離れ離れになってしまいます。それがどうしてもショックでした。

できれば、あの時のいつものみんなに戻ってほしい!そう願っていましたが、それは難しいですよね。主人公なんて、もはや命を狙われていたも同然だったし・・・

私は、こういう鬱になる作品に触れている時、大体自分の感情を切り分けて楽しむので、生活に支障は出ませんでした。ただ中には感情移入しちゃう人もいるから、本当に大きな声で「面白い」と言いにくいです。ただ作品の構成や表現方法を含め、よくできているのは確かです。

そんな「絶望感」を味わいたい方は見てみてください。

兄弟が不仲なの寂しい

自分が双子であることや、兄弟設定が好きな私にとって、本作は「兄弟不仲」なのがつらかった。

とにかく兄弟が出会うたび、弟に殴られる兄。そうなってしまったのにも理由はありますが、どうしても「仲直りしてほしい」と思ってしまう私がいました。

それゆえに、兄が他の人間に殴られているところを、不本意?ながら助けた弟のシーンは唯一の救いでした。

「イクミ」に銃を突きつけられた「昴治」に対して、「あんた兄弟ならどうにかしなさいよ!(セリフうろ覚えでごめんなさい)」という声で「祐希」が「昴治」を助けたシーンが好きでした。ただ、もし誰にも説得されなかったら、ただ傍観してたのかな・・・とも考えてしまいますが。

ただ救出されてからは、同じ家でもそこまで険悪な関係ではなかったので、この事件を機に少し和解したのかなと感じました。

設定がとにかくややこしい

やたら難しくて、多分今でもちゃんと理解できていない自信がある、「リヴァイアス」の世界観。

実は最初の数話を視聴した時、何がどうなっているか全然わからなかったのです。

登場人物は多いし、現実にはない世界線ということもあり、なかなか世界観と状況を把握するのに時間がかかりました。

いくつか他の方の記事や説明をみて、やっとわかってきた印象でした。

say(せい)

キャラクターの心情に目が行きがちですが、実は設定や世界観もかなりしっかり作られています

OPがかっこいい

個人的に「無限のリヴァイアス」のOPが好きです。

聞いてみるとわかりますが、おしゃれなんです。それでいて、作品を思わせる「まるで救いのない」状態を表現している歌詞が、さらに世界観にマッチしていると思います。

ロボットの操縦方法が珍しい

本作にはなんとロボットが登場します!ロボット好きとして嬉しい情報!

「ヴァイタル・ガーダー」というのですが、このロボットの操縦方法が他のアニメと打って変わって面白いところなのです。

なんとこのロボットを動かすには、複数人の操作が必要になります。しかもプログラム構築に近い操作で、みんなPC?の前に座って、ひたすら目の前のパズルみたいなものを組み合わせていきます。キーボードでカチカチやって、パズルが上手く当てはまると、「ヴァイタル・ガーダー」が思い通り動くわけです。

これを早く、かつ正確にできる人ほど能力が高いわけです(ちなみに主人公はそこまでできるわけではないです)。

この「複数人で遠隔操作する」という操作方法が、個人的にはかっこいいなーと思いました。

こんな人におすすめ

とにかく「人を選ぶ作品」である「無限のリヴァイアス」。「こんな人におすすめ」「こんな人にはおすすめできないかも・・・」というものを、私なりに考えましたので、参考にしてみてください。

こんな人におすすめ
  • 鬱、残酷なアニメが好き
  • 人間の心情のぶつかり合いが見たい
  • 謎や伏線が好き
  • 複雑な世界観や裏設定が好き
  • 暗いシナリオが好き
こんな人は苦手かも
  • 明るい、楽しい話が好き
  • 仲間や絆を大切にしている
  • 暗い話が苦手
  • 暴力や残虐なシーンに抵抗がある
  • 難しい話についていけない

どんどん仲間意識が変わっていってしまうため、「みんなで協力して何かを成し遂げる系アニメ」が好きな人はご注意ください。

また、共感性の高い人もご注意ください。残酷なシーン等で、ひどく落ち込む可能性が考えられます(幸いにも、私はそこを切り分けられる性格でしたので大丈夫でした)。

say(せい)

リア友にはおすすめできないです・・・

最後に

今回はテレビアニメ「無限のリヴァイアス」について、おすすめ理由と感想をまとめました。

とにかく絶望感を体感する作品で、もう2度見たくはないですが、完成度は高いのは確かです。

気になった方は、ぜひ見てみてください。

最後まで閲覧してくださり、ありがとうございました。

アニメsay(せい),ロボット,感想

Posted by say(せい)