【ベルばら】昭和の乙女をトリコにした不朽の名作【50周年】
2024年になって、漫画熱が再来(?)してきました、ゆーです。
いきなりですが、皆さんは【ベルサイユのばら】をご存じですか?
Z世代の方は、もしかすると名前くらいしか聞いたことがないかもしれません。しかし、当時皆さんと同い年だった女性をトリコにし、社会現象まで巻き起こした伝説の少女漫画です。また、2022年には50周年を迎えました👏
今から読んでも楽しめますし、何よりフランス史の勉強にもなります。
そこで今回は、そんなZ世代に向けて、この場を借りてご紹介させて頂こうと思います🥰
本記事では、一部ネタバレを含む可能性がございます。
本作品を、事前知識0で読みたい方はご注意ください。
青と水色が大好きな20代女性。
王道の少年・少女漫画からBLなどのマイナージャンル、昭和から令和までの幅広い世代の漫画まで、とにかく『面白い!』と思えばなんでも読む。
また、幼少期の懐かしいコンテンツや昭和・平成の特撮・アニメをたしなむ他、声優ヲタクでもある。
【ベルサイユのばら】とは
【ベルサイユのばら】(以下、ベルばら)とは、1972年から【週刊マーガレット】さんにて連載されていた少女漫画です。作者は【オルフェウスの窓】でも有名な池田理代子様です(作者様がとてもお綺麗です✨)。
1755年にヨーロッパで生まれた3人、【マリー・アントワネット】【ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン】そして【オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ】。
のちにフランスのヴェルサイユで運命的な出会いを果たすことになるが、この出会いが運命を揺るがすこととなる…。
激動の時代に生きた人々の、美しく儚い人生を描いた不朽の名作。
フランス革命以前から革命前期までを史実をもとに、美しく脚色された作品です。
よく、「主人公は、男装の麗人【オスカル】では?」と思われがちですが、個人的には漫画でも語られている通り、この3人なのではないでしょうか?
Z世代が手に取りにくい理由
【ベルばら】を読むにあたり、Z世代の皆さんには幾つか壁があるかもしれません。そんな壁について考えてみました。
- 「歴史もの」という部分が難しそう
- 絵が古くて読みづらそう
- そもそも書籍が手に入らない
- 読む機会がない
「歴史もの」という部分が難しそう
始めに【ベルばら】は、歴史ものです。史実をもとに作られているわけで、そもそもフランス史や世界史に興味のない方は、手に取りづらいでしょう。
実際に、世界史を勉強するのって、高校生くらいからでしょうか?授業で苦手意識をもってしまった方もいるはず…。私も、高校生の時に世界史を勉強していましたが、あまりに難しくて断念しました。(理系だったのもあったので…。)
ですが【ベルばら】は、そんな苦手を取っ払うくらいに面白い作品となってます!確かに歴史ものなのですが、やはり当時の少女漫画なので、どちらかと言えば恋愛漫画です🥰
【アントワネット】と【フェルゼン】の恋模様や、【オスカル】の女性的な部分が美しく描かれていますので、歴史ものと意識する暇もなく、お話が入ってきます。
それぞれの立場があって、惹かれあってはいても結ばれてはいけない…。そんな悲しい恋愛漫画なのです!
絵が古くて読みづらそう
漫画を読むうえで、どうしても気になってしまうのが画風ですよね。特に【ベルばら】は、Z世代が想像しているような「the 70年代」という感じなので、どうしても古さが否めません。
私みたいにそういう画風が好きな方や、昭和の名作を読んでみたい人はともかく、そうでない人はどうしても手に取りづらいと思います。
ですが、普段読まない画風だからこそ、読んでみてほしいです!
今と違って全てアナログで描いていた時代です。なのにどうしてこんなに繊細なタッチで描けるのでしょうか?背景や装飾一つとっても、アナログとは思えないです。「拡大して描いてないのか?」と思わせるほどです。
また、登場人物の美しさも、この画風でないと表せないと思います。正直、今の進化した技術で描いても、この美しさはマネできないでしょう。(決して今の漫画を卑下いるわけではございません、そこだけは勘違いしないでほしいです…)
何はともあれ、昭和の少女漫画を読んだことない人は、これを機に挑戦してみてはどうでしょうか✨
そもそも書籍が手に入らない
気になってはいるものの、そもそも漫画が手に入らないという方もいるのではないでしょうか?
でも、安心してください。【ベルばら】は、単行本の他に、愛蔵版、文庫版、完全版など様々な書籍が発売されております。一つ違う本棚を探してみると、意外と店舗にあると思います。
また、今時は古い書籍をデジタルで読むことも可能です。そちらでは、試し読みもできるので、少しでも気になった方は覗いてみるのもいいかもしれませんね。
もちろん集めるとなると、けして安くはないとは思いますが、それだけの価値はあると思います。自身の生活リズムに合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
読む機会がない
また、Z世代の方ですと「そもそも【ベルばら】の話にならないから、読みたいと思ったことがない」というも多いのではないのでしょうか?
今の時代って、恐ろしいほど漫画やアニメが充実しており、今期の流行りを追いかけるだけで一日が終わってしまいますよね。それにこれ以上読む漫画を増やすのも大変だし…など、好きなことがちょっとネガティブに働いたりして…。
ですが、せっかくこの記事を読んでくださった皆さんは、少しでも【ベルばら】に興味を持った方、もしくは好きな方なのではないでしょうか?後者の方はとにかく、前者の方は、この記事を読んだことを機に、手にしてみてください🤩
それにすでに完結しているお話です。それならこれから何年も追い続けることはないので、気軽に読めると思います。
また、2022年には完全新作のアニメが制作されることが決まりました👏逆に読むなら今のうちですよ!面白さは私が保証します!!
見どころ
ここまで読んでいただき、少しでも興味を持っていただいた方に向けて、私なりに見どころを紹介します。
- どの登場人物も美しく魅力的
- 報われることの無い恋愛に「もどかしさ」も
- フランス革命時期の学習に繋がる
どの登場人物も美しく魅力的
昭和の少女漫画ということもありますが、どの登場人物も美しく描かれております✨
例えば、先ほどメインキャラクターとして挙げさせて頂いた【フェルゼン】。彼は、スウェーデンから来た貴公子で、甘いルックスに背の高さなど、ヒロインの相手役に相応しい男です。
ここから分かるのは、当時の女の子はこんな感じの外国人の男性に憧れてたということですよね🌼
また相手役の【アントワネット】は、少女の頃から母親になるところまで描かれておりますが、いつの時代も美しく、主人公らしい華やかさを持っています。
そして【オスカル】は、男装をした女性です。彼女は【アントワネット】の護衛を行う近衛連隊長で、父親の意向で男性として育てられてきました。
近衛連隊長なので、その辺の軍人より強いし、何よりルックスが良いこともあって、ヴェルサイユの貴婦人からも気に入られております。
しかし、女性らしさも持っていることから、男性的なカッコよさと女性的な美しさを兼ね備えております。
ここまで読んだ方なら、なんとなく伝わっているかもしれませんが、私は【オスカル】推しです✨
どの貴婦人より美しいし、どの殿方よりもカッコいいんです!
女性なのに(だからこそ?)乙女の落とし方を知っているのか?とにかく何度読んでも、ずっと好き…。それくらいマジでカッコいいです!
報われることの無い恋愛に「もどかしさ」も
フランス史もといフランス革命時期の知識がある方なら知っていると思いますが、そもそも【アントワネット】は【ルイ16世】の妻です。
「えっ?でもさっき【アントワネット】と【フェルゼン】は恋仲になるのでは?」となった方へ、つまり「そーゆーこと」なのです(笑)
今の時代「それは不倫じゃん」とか聞こえそうですが…。まぁわかりますよ、その気持ち。ただ、【アントワネット】も国のために、幼少期に1人、フランスへ嫁いできて、異国で生活していたのです。
確かに不倫といえば、聞こえは悪いですが、国の為に結婚したわけですし、なにより【アントワネット】は【ルイ16世】のことも愛しておりました。
そんなこといったら【「先生」×「生徒」】だって、現実ではダメですよね?
あくまで漫画として割り切りましょう!
話は逸れましたが、上記のことから【アントワネット】と【フェルゼン】は、公には出来ない関係だったのです。
誰にも祝福されるわけではない、でもこの気持ちを抑えられない、というとても情熱的な恋愛なのです✨
また【ベルばら】には、【ロザリー】という素敵な女の子が登場します。彼女は、家族を失った過去から強くなりたいと決心し、ひょんなことから【オスカル】のもとでお世話になる少女です。
そんな彼女が好きになったのは、なんとその【オスカル】なのです✨
女性同士ということもあり、少し難しい関係ではあります。(これは、当時のフランスの時代背景が関係しているかと…。今は多様性の時代ですが。)
何はともあれ、この2人の関係性だけでなく、ロザリーという少女に着目して物語を見るのも面白いです。彼女の人生は、本当にシンデレラストーリーといっても過言ではありません。
結局ロザリーは、オスカルとは結ばれることはなく、他の男と結ばれます。
また、外伝では彼女とその息子がメインの物語があります。本編を読んだ後は、ぜひご覧になってみてください。
実際、メインキャラクターの中で1番長生きしたのは、彼女かと思います。
(近衛連隊のジェローデルは除く)
そして何より【オスカル】の恋愛模様にも注目です。先ほど彼女の女性らしさという点について言及しませんでしたが、それはこちらでお話ししようかと…。
【オスカル】だって恋します!そして男性にも言い寄られます。特に、【ベルばら】ファンから名高いのは【アンドレ】という幼馴染との恋愛模様かと思います。
幼い頃から仲良かった2人が、いつの間にか男女の関係へと変化していく流れは必見です✨
フランス革命時期の学習に繋がる
今までは少女漫画・恋愛漫画としての面白さについて語りましたが、最後は何より歴史ものとしての面白さを語ります。
何度も書いておりますが、【ベルばら】はフランス革命時期のお話です。そして、史実をもとに描かれておりますので、歴史の流れとしては、間違いありません。西暦や日付、どこで何が起きたかが正しく描かれております。
そのため、授業で取り扱う学校もあるようですし、それだけ歴史ものとしても良くできております。(姉のsayは、実際に授業で観たそうです…。羨ましい…。)
例えば、学校のテストでその辺りの時代を勉強している方、はたまた受験生など、学習漫画としても活用できますよ📖
美しい画風で、内容もスラスラ入ってくるのに、テストにも応用できてしまうなんて素晴らしいですよね。是非、上記の方(それ以外の方も)読んでみてはいかがでしょうか?
こんな人にオススメ
ここまで読んで気になった方はもちろんですが、まだ決めかねている方。そんな方にオススメできる人についてまとめました。
- 昭和の名作を読みたい
- 歴史ものが好き、学びたい
- 気高くカッコいい女性が見たい
- 禁じられた恋愛にときめく
- 古い画風が苦手
- 「歴史もの」に興味が持てない
- 男装した女性の「女性的一面」が見たくない
- 不倫ものに嫌悪感が強い
やはり、画風は得意不得意がありますので、難しいかもしれません。また、見どころで紹介した恋愛模様に、苦手意識を持たれた方も同様です。
ですが、その辺りを含めても【ベルばら】は名作です!
1人でも多くの方が読んでくださると嬉しいです✨
最後に
いかがだったでしょうか?
最近は「昭和レトロ」「平成ポップ」とZ世代の中で、古き良きものへの注目度が高い傾向にあります。
だからこそ、これを機に名作と名高い【ベルばら】を読んでみてはいかがでしょうか✨
では、次の記事でお会いしましょう!
さいならー👋