【ネタバレあり】仮面ライダー555新作映画の紹介と感想をリアタイ世代が話します【パラダイス・リゲインド】【おすすめ特撮】

20年以上隠れ特撮オタクをしているsay(せい)です。

小さい頃に「スーパー戦隊」「仮面ライダー」を見て、卒業することなく大人になった私。俗にいう「特撮女子」なのですが、実はいまだに友達に打ち明けたことがほとんどありません。

唯一打ち明けた人が大学時代の友人でした。たまたまその人と一緒にいた時に、仮面ライダーのガチャガチャを見つけてしまい、どうしてもやりたくて「実は・・・」と打ち明けました(めっちゃ勇気が必要だった!)。結果、全然気にしないタイプの子だったので、私は無事ガチャガチャを回すことができました!そのライダーが「仮面ライダー555」だったのです。リアタイ世代なんです!そして、555のアクセルフォームが欲しかったの!

そんな思い入れのあるライダーである555が、20周年の新作映画が公開されたということで、やっと見にいくことができました!!

ということで今回は、特撮映画「仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド」の紹介と個人的な感想を書きました。せっかくなので、作品の感想だけでなく、映画館の雰囲気やファン層についても触れたいと思います。

本記事には、一部ネタバレを含みますので、苦手な方はお気をつけください。

この記事の著者
say(せい)

20代女性で、ピンクをこよなく愛する人間。物語の創作が好きで、オリジナル漫画や小説を作成している。
2ヶ月で40〜50話のアニメを10作品も視聴するほどのアニメ好き。好きなジャンルの一つにロボットアニメがあるため、今期ロボアニメを探すことが多い。
ゲームはアプリよりも家庭用ゲーム機派。「ポケモン」シリーズを好み、ファミリー向けゲームを妹「ゆー」とプレイするのが日課。近年は「乙女ゲーム」にもハマっている。
また、20年以上隠れ特撮オタクをしている。

「仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド」とは

「仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド」とは、人気特撮ドラマ「仮面ライダー555」の放送20周年を記念して制作された、完全新作映画です。

「仮面ライダー555(以下、555)」とは、2003年にテレビ朝日で放送された「平成仮面ライダーシリーズ」の第4作目。主人公の「乾巧」とその仲間たちが、敵「オルフェノク」と戦う物語です。平成ライダーあるあるのちょっとシリアスなシナリオと、人間とオルフェノクの共存など深いテーマを扱っているため、子どもだけでなく大人にも人気な本作は、現在でも人気の衰えないライダーとなっております。

say(せい)

ちなみに、ませたちびっ子だった頃、主人公「乾巧」を演じる「半田健人」さんが大好きでした!

あらすじは以下のとおりです。

園田真理(芳賀優里亜)は菊池啓太郎の甥・条太郎(浅川大治)、海堂直也(唐橋充)、そして、いつしか戻ってきた草加雅人(村上幸平)とともにクリーニング店「西洋洗濯舗 菊池クリーニング店」を経営しながらオルフェノクの庇護を行っていた。一方、政府により企業再生されたスマートブレイン社は、オルフェノクの殲滅を目指す企業へと変貌を遂げ、北崎(藤田玲)が社を率いていた。 ある日、追いつめられたオルフェノクを救うため、草加と海堂は仮面ライダーカイザスネークオルフェノクとなり、殲滅隊隊長の胡桃玲菜(福田ルミカ)/仮面ライダーミューズと交戦。そこに現れたのは、数年前に真理たちの前から姿を消して以降、消息不明となっていた、あの乾巧(半田健人)だった。巧は、かつてとは異なる姿のファイズ・仮面ライダーネクストファイズへと変身し、スマートブレイン社の尖兵として、その力を使い始めた…! ネクストファイズに攻撃されて混乱する真理たち。巧はなぜスマートブレインにいるのか?今まで何をしていたのか? 波乱を含んだ彼らの再会は、オルフェノクと人類をめぐる新たな物語のほんの序章に過ぎなかった。

https://www.toei-video.co.jp/55520th/ より引用

テレビシリーズでは、「スマートブレイン社」はどちらかというと、敵「オルフェノク」の生存のために活動していましたが、本作では「オルフェノクの撲滅」を目指しています。そのため、ヒロイン「真理」たちを始めとした仲間たちは、「オルフェノクが人間として生きるため」に、彼らの保護をしています。

個人的な感想

ここからは、私が実際に映画館で「パラダイス・リゲインド」を観ましたので、そちらの感想をまとめたいと思います。

ここからは「ネタバレあり」ですので、まだ視聴していない方や、ネタバレが苦手な方は次の「こんな人におすすめ」までスクロールをお願いいたします。

映画館での思い出

本作の感想の前に、実際に映画館はどんな感じだったのか書きます。

  • お客さんは、30代前後の男性が多かった
  • 休日は満席に近い
  • 映画が終わった後、周りの人が口を揃えて…

お客さんは、30代前後の男性が多かった

「平成仮面ライダー」ファン自体、30代の男性が多いのかもしれませんが、今回の映画も、こちらの方が多い印象でした(ぱっと見、それくらいかなーって思っただけで、実年齢は分かりませんが…)

前に、NHKで放送された「全仮面ライダー大投票」では、作品部門で「555」が第7位にランクインしていたのですが、そちらの比率でも、男性が半分以上を占めていた記憶があります(調べたら、公式サイトを発見したので、リンクを載せておきます)。

当時これを観た私は「555って男性の方に人気なんだー」と思ったわけです。案の定、今回のお客さんも男性の方が多く、ちらほら女性がいるなーという印象でした。

say(せい)

ちなみに私は、妹「ゆー」と観に行きました!

休日は満席に近い

人気作品とはいえ、過去作の続編ですので、どれくらいの人がいるのかなーという話ですが、今のところ(上映して2-3週間経つ)は「満席ではないけど、真ん中の良い席はほとんど埋まるくらいに、混んでいる」と言った感じでした。

映画のチケットは事前に購入する派なのですが(またはムビチケ)、「どーせ空いてるだろう」と思って座席指定しようとしたら、結構埋まってて驚きました。

ですので、「どうしても真ん中の方で観たい」という場合は、少し早めに席を確保した方が良いです。ただ、満席にはなっていなかったので、どこかしら席はあるので(そこまで悪い席でもなかったし!)、ワンチャン前日でも問題ないかと思います。

say(せい)

入場特典によって混雑状況は変わりそうだね!

映画が終わった後、周りの人が口を揃えて…

私たち双子は、映画を見終わってもすぐ感想を話すタイプではありません。一度映画館を出て、歩きながら、あるいはどこかカフェに入って語り合います。

ただ中には、映画終わって劇場出るまでに、感想を語り合う人もいると思います。ちなみにすれ違い様に歩いていた人たちは、結構同じところに着目していた人が多くて、「みんな同じところが気になっているんだなー」と思っていました。

《ネタバレあり》感想

ここからは、作品に関しての感想を述べます。ネタバレありですので、お気をつけください。

  • なぜ彼らが生きているのか
  • 同時変身は熱い!!
  • 「仮面ライダーミューズ」がかっこいい
  • 主題歌の入るタイミングが最高
  • これは解釈違いだった…

なぜ彼らが生きているのか

始まったばかりの時、「草加雅人」と「北崎」が生きていたので驚きました。

「草加」といえば、ネット界隈では有名な死に方をしています(首をぽきって折られるやつ…)。また「北崎」はドラゴンオルフェノクであり、戦いの末に敗れて倒されています。

どちらも戦闘の末、敗れていたため、なぜ彼らが生きていたのか謎でした。しかし、物語が進む上で、彼らがあの時の本人ではないことが発覚します。

say(せい)

理由を知って納得しました!ただせっかく「北崎」がいるなら、オルフェノクになって欲しかった自分がいました笑

同時変身は熱い!!

いつの時代もかっこいい、一斉変身はご健在でした。ただライダーの一斉変身ではなく、カイザとオルフェノクの同時変身でした。

物語の序盤で、「真理」たちの仲間のオルフェノク(本作オリジナルキャラ)と、「草加」がカイザに変身します。しかも、その変身までの流れがさらに盛り上がりました。

仲間の一人がオルフェノクであることが発覚し、内通されてしまったことで、「スマートブレイン社」に狙われてしまいます。一体に多勢だったこともあり、絶体絶命の時に仲間が駆けつけます。

「今、助けてやるからな!」

そう言って彼らはオルフェノクに変身し、「スマートブレイン社」たちと戦うのです。

say(せい)

やっぱり仲間のために戦えるっていうのはかっこいいよねー

ちなみにそのメンバーの中で、唯一テレビシリーズからのオルフェノクである「海堂/スネークオルフェノク」が、彼らをまとめていました(まさか彼にそんな技量が…)。どうやらラーメンを作る行為で、オルフェノクの本能を抑えることができるようで、現在はラーメン屋を営んでいました。

「仮面ライダーミューズ」がかっこいい

本作オリジナルライダー「仮面ライダーミューズ」のデザインがカッコよかったです。携帯電話ではなく、スマホで変身するのが特徴で、全体的に青色がモチーフなのが、配色的に綺麗でした。

またこのライダーに変身するのが「胡桃玲菜」という女性。なぜか変身する前に恥ずかしがりますが…かっこかわいい(かっこいいとかわいいの融合系)という印象でした。

戦い自体は無駄のない動きと、AIアシストにより確実にオルフェノクを倒します。そんな一面と、普段の幼い女の子っぽい感じが、ギャップでした(ただ彼女は物語の終盤に退場してしまいます。終わりがなんともいえない悲しい感じだったので、同情してしまいました)。

また終盤、このライダーに「北崎」が変身するのですが、そこもまた熱かったです。テレビシリーズでは、「仮面ライダーデルタ」のベルトを使って変身したことがある「北崎」だったので、「また新たなライダーになるのか、君は!」って思いました。

say(せい)

「デルタ」も「ミューズ」もそうだけど、女性が変身した後も、女性型ではなく男性型なのがポイント高い!

主題歌の入るタイミングが最高

今回は新たなるパワーアップモード「ネクストファイズ」「ネクストカイザ」を見ることができます(なりきりワールドで飾ってあったやつですね!)。どちらもAIアシスト機能が搭載され、これまでより性能が上がっています。また、「ネクストファイズ」には、私の大好き「アクセルフォーム」が備わっていました。相変わらず素早い動きで、敵を殲滅します(演出も現代チックで、面白かった)。

特に主人公「巧」は、はじめこの「ネクストファイズ」として登場するので、「いつものファイズは見れないのかなー」と思っていました。

流石にそこはみんなの期待を裏切りませんでした!最終決戦で、なんと彼はいつもの「ファイズ」に変身して戦うのです!(しかも「オートバシン」も駆けつけてくれた)そこで、テレビシリーズの主題歌「Justiφ’s」が流れるという神演出!めっちゃ盛り上がりました!

これは解釈違いだった…

今回、ついにヒロイン「真理」がオルフェノクになってしまいます。確かに、そんな世界線があってもおかしくなかったので、そういう意味でも面白いなーと思いました。おかげで、「ファイズ」と共闘することができました。

ただ、オルフェノクになってしまう過程で「巧」と「真理」の間に起きた関係がどうしても「解釈違い」すぎて、あまり納得できませんでした。

冒頭の解剖シーンと、こちらのシーン合わせて年齢制限「PG12」だったのだと思います。

私的には、彼らの関係って「仲間」という部分が強く「恋愛」や「男女の仲」ということではないと思っていました。だからこそ、あのシーンはうまくぼかしていましたが(オルフェノク同士は吹いたけど笑)、違うなーと思ってしまいました。その前の、「真理」にすがって「助けてくれ」っていう「巧」なんて見たくなかったし…

ただこのシーンに関しては、キャストや監督も結構悩んだようです(パンフレットのインタビューより)。悩んだ結果、あのような表現になったのかなーと思うと、もともとは結構攻めたのかなー?なんて思ってしまいました(脚本の井上さん…絶対そうだよね??)

ということもあり、どうしてもこの二人の関係性だけは、これまでのテレビシリーズを見ていた側としても、あまり納得はできませんでした。

say(せい)

私が恋愛や心情を理解するのが苦手なだけで、当然の流れだったのか…うーん、でも納得いかない

こんな人におすすめ

テレビシリーズと本作どちらも視聴している私なりに「こんな人におすすめ」「こんな人は苦手かも…」という指標をまとめました。

こんな人におすすめ
  • 「仮面ライダー555」が好き
  • テレビシリーズと切り分けて楽しめる
  • 大人向けライダーが好き、または関心がある
  • シリアスな展開に抵抗がない
こんな人は苦手かも
  • テレビシリーズの関係を超えた発展は苦手
  • 戦いや、血の表現が苦手
  • 変身して戦う作品に抵抗がある
  • 若い俳優が見たい

テレビシリーズを見ていない人でも楽しめるかどうかというと、「知らなくても楽しめる」とは思いますが、知っているとより盛り上がること間違いなしです。

また「大人向けライダー」ですので、「親子で仮面ライダーの映画を見にいく」という感じではないので注意!(内容も、子供には少し難しいと思うし、今のライダーみたいな派手な変身や技がないです)

最後に

今回は映画「仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド」を見た感想を書きました。

これはこれで面白いけど、やっぱり555は子ども向けを意識して作っていたからよかった部分があるなーと思いました(これは、全ライダーに言えますが!大人向けライダーを否定しているわけではなく、やっぱり子どものヒーローであることが、「仮面ライダー」の強みなのかなと感じたということです)。

少しでも興味のある方は、足を運んでみてください。

最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。