【遙かなる時空の中で7】おすすめ理由と感想【遙か7】【おすすめ乙女ゲーム】

学生時代、歴史で赤点とりまくりだったsay(せい)です。

私が完全理系なのは、理系科目が得意なのではなく(好きではあった)、単純に文系科目が壊滅的だったからでした。特に歴史が大の苦手で、進級危機でした。ただ歴史が嫌いなのかというとそうではなく、暗記が苦手なだけです。ですので、きっかけさえあればもっと楽しく学べたのかなと思っています。

そんなわけで、今回は本格派の歴史系乙女ゲーム「遙かなる時空の中で」シリーズの最新作である「遙かなる時空の中で7」のおすすめ理由と感想を書こうと思います。これが当時あれば、もう少し歴史の勉強頑張れたのになー(完全なる言い訳)

本記事には、一部ネタバレを含みますので、苦手な方はお気をつけください。

この記事の著者
say(せい)

20代女性で、ピンクをこよなく愛する人間。物語の創作が好きで、オリジナル漫画や小説を作成している。
2ヶ月で40〜50話のアニメを10作品も視聴するほどのアニメ好き。好きなジャンルの一つにロボットアニメがあるため、今期ロボアニメを探すことが多い。
ゲームはアプリよりも家庭用ゲーム機派。「ポケモン」シリーズを好み、ファミリー向けゲームを妹「ゆー」とプレイするのが日課。近年は「乙女ゲーム」にもハマっている。
また、20年以上隠れ特撮オタクをしている。

「遙かなる時空の中で7」とは

「遙かなる時空の中で7(以下、遙か7)」とは、人気ゲーム企業「コーエーテクモ」から発売されている女性向け恋愛ゲームです。過去に「遙かなる時空の中で(以下、遙か)」シリーズを発売し、今回は第7作品目に当たります(移植やFDを除く)。

「コーエーテクモ」は本格派の歴史ゲームを制作することで有名ですが(「信長の野望」など)、そこが携わっているだけあり、比較的現実の如実に近いシナリオになっていることが特徴的な「遙か」シリーズ。今回「遙か7」の舞台は「戦国時代」になります(といっても、設定上は「戦国時代に似た異世界」です)。

say(せい)

シリーズといっても、世界観もキャラもシナリオも繋がりはないので、どの作品から始めても問題ないのがいいよね!

あらすじは以下の通りです。

“ならば、そなたが乱世を鎮めてみせよ”

主人公は山の中の神社の娘として育った、現代の女子高生。

ある日、実家近くで怨霊に襲われたところを、駆けつけた若者に助けられる。
真田幸村と名乗るその若者は、時代劇のような甲冑を身にまとっていた。

次々と姿を現す、戦装束の男性たち。
山中の怨霊は増え続け、ついには町につながる唯一のトンネルまでも塞いでしまう。

その原因は異世界の龍脈の乱れ。
異なるふたつの時空がつながり、幸村たちの暮らす異世界から現代へ、
怨霊が流れ込んでいるのだという。

事態を解決するため、主人公は幸村たちとともに異世界・戦国へ向かうことに。
そこでは戦乱が続いて龍脈が乱れ、天下は荒れ果てていた。

かつて信長の居城だった安土城の跡を訪れた主人公は、
自分が信長の娘であり、この城で育ったことを思い出す。

父・織田信長が残した最後の言葉を胸に、
少女は怨霊はびこる乱世を駆けていく――

https://www.gamecity.ne.jp/haruka7/about.html から引用

おすすめ理由

「遙か7」をおすすめしたい理由は以下の通りです。

  • 歴史がわからなくても楽しめる
  • 魅力的な攻略対象が多い
  • 各キャラ個人のルートがある
  • バトルシステムが面白い
  • ヒントがあるから初心者でもトライしやすい

歴史がわからなくても楽しめる

歴史系のゲームって人を選びますよね。「歴史に興味がない」「むしろ好きだから違和感がある」など、理由はそれぞれですが、なかなかとっつきにくい印象があります。

しかし本作は事前知識がなくても楽しめるし、逆に知っていると次の展開の予測ができて面白くなるところが他と違う特徴だと思います。

私自身歴史が苦手で、初めは楽しめるか不安でしたが、終わった後は普通に歴史(というか戦国武将)に興味を持ち、調べ始めるレベルになりました。実際に存在する建物や地名も出てくるので、聖地巡礼も楽しそうですね!

say(せい)

私たち双子も、聖地巡礼するためにちょっとずつ作戦会議中です(もう何年も計画してるだけ・・・)

また完全に歴史通りではないし、デザインも現代的なので、そういった違いも楽しめると思います。

魅力的な攻略対象が多い

魅力的なキャラって人それぞれだと思いますが、私的に本作は魅力的なキャラが多い印象でした(ネオロマだしなー)。

というのも乙女ゲームの攻略キャラって、比較的頭のネジが外れたようなキャラや、現実にいたらやばいやつとか普通にいたりするのです。たださすが天下のコーエーさん、そんなおかしなキャラは一人もおらず、みんな常識人でした。

そういった意味でも、安心してゲームをすることができるので、初心者でも楽しめると思います。

各キャラ個人のルートがある

ストーリーについて、「共通ストーリーが長い割に、個人ストーリーが短かった」「ほぼ共通ストーリーで、結末が金太郎飴(造語です。個人ストーリーの結末が、似たり寄ったりであることを指しています)」が苦手という方を見かけます。

しかし本作は、きちんと個人ストーリーが確立しています。初めの共通シナリオは少し長めですが、それを越えれば個人の恋愛ストーリーに進むことができますので、攻略キャラによってシナリオが変わります(一つ前のシリーズである「遙か6」では、どちらかというと金太郎飴ストーリーでした。私はどっちもウェルカムです)。

ですので「さまざまな結末を楽しみたい」という方にはおすすめできます。

バトルシステムが面白い

個人的に一番面白かったのが「バトルシステム」です。

本作は各地域に蔓延る怨霊を退治することが目的ですので、シナリオの他に、マップを移動して怨霊と戦う機能があります(ポケモンバトルみたいな感じ)。

基本的に主人公と攻略対象キャラ2人の3人体制のバトルであり、キャラによって特性や技など相性が変わります(攻略キャラは特性は固定、主人公のみ誕生日で変更可能)ので、それを駆使して怨霊を倒します。これが普通に楽しかったです。

特にバトル中にメンバーを変更することができるので、相性を確認してメンバーを切り替えられるのが強みでした。

say(せい)

キャラの組み合わせによっては、共闘技を出すこともできるので、色々考えながらメンバー構成していました。

シナリオを進めるだけだと、セーブタイミングとか中途半端になるのが気になるけど、マップ移動やバトルがあることで、キリよくセーブできるのはよかったです。

ヒントがあるから初心者でもトライしやすい

乙女ゲームの難点は、セリフの選択や「この後どうすればこのキャラを攻略できるのか」といったことがわかりにくい点だと思います。誰かの攻略見てもいいけど、なんかそれじゃあつまらないですよね・・・

しかし本作はヒントの機能が存在し、「このキャラを攻略するにはこうしましょう」という次取るべき行動を教えてくれます。そのため、迷ったり困ったりしなくて済むのがありがたいです。

say(せい)

私はいつも「好感度が足りない」「選択ミス」をしまくってゴールできないことが多いので、本当に助かりました!

個人的な感想

ここからは実際にプレイした時の感想をまとめました。

  • 戦国武将に興味を持った
  • 初代をリスペクトしつつ、新たな展開あり
  • 早めにセーブデータを分ける必要がある
  • 結末が違うのが気になる

戦国武将に興味を持った

一番は「戦国時代」「戦国武将」に興味を持ったことです。

はじめにお話しした通り、私は歴史が大の苦手でした。ゆえに「歴史は大切」とは思っていても、年号や地名、登場人物を覚えられませんでした。

しかしこのゲームに出会って、本物の武将や歴史に興味を持つようになりました。自分で調べたりして、ゲームとの違いを見つけたり、ゲームには出てこなかった武将や戦いを知ることができました。

単純に歴史を勉強する上で、きっかけにするには十分だと思いました!

say(せい)

私の学生時代にあればよかったのに(お金ないから買えないかも…)

初代をリスペクトしつつ、新たな展開あり

私も全てのシリーズをプレイしているわけではありませんが、前作の6が異色だったこともあり、原点回帰した印象を受けました(どこかインタビューでも、そんな話を見た気がします)。

例えば攻略キャラである「五月」「大和」は現代人です。実は彼らと同じポジションに値する「遙か1」の攻略キャラ「天真」「詩紋」も同様に現代人でした。こんな感じで「あー、なんか遙か1っぽい」と感じる部分がちょこちょこあります。

またそれだけでなく、独自の展開やシステムを持っていますので、新たな楽しみがあります。特に、主人公の正体がわかるルートがありますが、本当に攻めた展開だなーと思いました。

早めにセーブデータを分ける必要がある

ヒントを見ることができるので、できるだけこまめにチェックすることをおすすめします。

というのも共通ルート中で、個人ルートに行くための選択を迫られるからです。攻略したいキャラのルートに行くために、選択を間違えないためにも常にチェックする必要があります。

また選択によっては、以降攻略できなくなるキャラも発生するので、セーブデータはこまめに取ることと、データを分けるなど工夫をすると、少しでも時間短縮することができます。

結末が違うのが気になる

前作の6とは異なり、各ルートに行くと結末が変わります。ここでいう結末とは、本作の黒幕や戦い(関ヶ原の戦いとか)の展開が、攻略するキャラによって異なります。

これをよしとするかは人それぞれだと思います。上記に書いたように、「展開や結末が同じだけで、あとはキャラの恋愛が違うだけだとつまらない」という人も少なからず存在しているはずです。

一方の私は「これはこれで面白いけど、元凶や黒幕が違うことは納得できない」という印象でした。

他の作品でも、こういう攻略キャラによって結末が変わるものがありますが、そういう作品をプレイするたびに謎が残ってしまうのです!「じゃあこれってなんだったの?」とか「なんか矛盾してない?」とか…

シナリオや展開が一貫してほしいと思う派ならではのモヤモヤはあります。

こんな人におすすめ

実際にプレイした私が、「こんな人におすすめ」「こんな人は苦手かも」を考えましたので、これから購入される方は参考にしてみてください。

こんな人におすすめ
  • 歴史が好き
  • 戦国武将が好き
  • 戦える主人公(女)を操作したい
  • バトルシステムも楽しめる
  • 結末が異なる乙女ゲームがやりたい
  • 「遙か」シリーズが好き
こんな人は苦手かも
  • 歴史に苦手意識がある
  • 偉人のイケメン化に納得できない
  • 黒幕や結末を統一してほしい
  • シナリオだけを読み進めたい
  • 奇想天外なキャラを攻略したい
  • 「遙か」シリーズが苦手

比較的如実に従った展開のため、歴史好きでも納得できるようできています(もちろん、異世界ですので異なる部分はあります)。

またシナリオを進めるために「バトルシステム」は必要不可欠ですので、「シナリオ読んで、セリフを選択するだけが好き」「バトルしている間にストーリー忘れちゃう」人は難しいかも…ただそこまで難しくないし、頻繁にイベント(シナリオ)が発生するので、飽きにくい作りになっています。

あと個人的には、天下のネオロマだけあり、攻略キャラがまともな人が多いので、安心してゲームできることがおすすめポイントです!(逆に、「現実にいたらヤバい人」が好きな方は、物足りないかも…結構そういうヤバい人が好きな乙女ゲーユーザーが多い気もするけど)

「遙か」シリーズをプレイしたことない人も、過去作とのつながりがないので、始めやすいと思います!しかもNintendo Switchでプレイ可能ですので、いますぐに始められるのが強み!


最後に

今回は、乙女ゲーム「遙かなる時空の中で7」について紹介しました。

システム的には過去一わかりやすいので、乙女ゲーム初心者にも始めやすい作品かなと思っています。

とにかく私は面白かったので、少しでも多くの人にプレイしてほしいと思いました!(そして言いたいことはたくさんある!けど超ネタバレなので割愛)

最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。