【蒼き流星SPTレイズナー】地球の危機を伝えに来た少年の正体は、別惑星とのハーフだった【おすすめロボアニメ】
女子だけどロボットアニメが好きなsay(せい)です。
ここ数年間は、あまり需要のないロボアニメですが、80〜90年代は人気全盛期ということもあり、たくさんの名作が誕生しました。その中で、個人的に好きな作品の一つとして「蒼き流星SPTレイズナー」があります。
今回は「蒼き流星SPTレイズナー」のおすすめ理由を、20代女性目線で書いてみました。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
本記事には、一部ネタバレを含みますので、苦手な方はお気をつけください。
「レイズナー」とは
「蒼き流星SPTレイズナー(以下、レイズナー)」とは、1985年にサンライズで制作されたロボアニメです。全38話あり、OVAも展開され、現在はBlu-ray BOXも発売しています。あらすじは以下の通りです。
西暦1996年10月。火星国連基地は、異星人グラドス軍の急襲によって壊滅。体験学校の教師と5人の少年少女だけが生き残った。そんな彼らの前にエイジと名乗る少年が現れ、「地球は狙われている!」との警告を伝える。グラドスから来たという彼は果たして敵なのか味方なのか?
http://www.layzner.net/world/ より引用
地球を目指して旅立った7人に、なおもグラドスの追撃が迫る。エイジは、自分に向けられる疑念と憎悪、そして裏切り者となって同胞と戦わねばならぬ悲しみに耐えながら、明日をも知れぬ孤独な戦いに身を投じていく――!!
第1話から多くの訓練生や軍人が亡くなってしまうという、衝撃的なシーンから始まるため、どうしてもずっと暗い展開が続いてしまいます。
理不尽だったり、あと一歩だったのに・・・みたいなこと多すぎて、毎話見るたび救いがないなーと感じました
また、大きく分けて前半後半になっており、後半では数年後の世界が描かれています。これまた前半の雰囲気を1ミリも感じない展開なので、初めは戸惑いました(「北斗の拳」みたいだった笑)
ここまで書くとマイナスな印象を受けそうですが、実際は主人公もロボットもストーリーも面白いので、次のおすすめ理由を読んでください!
おすすめ理由
実際に視聴した私が、「レイズナー」をおすすめしたい理由は以下の通りです。
- 主人公が応援したくなる好少年
- 展開が暗めだが、それ故の絆を感じる
- ロボバトルが熱い
主人公が応援したくなる好少年
本作の主人公「エイジ」はとにかく強くて優しくてしっかりしていて、とても良い少年でした。それゆえに、彼に降りかかる災難が、とても辛かったです。
彼は地球人の父親と、異惑星「グラドス」人の母親から生まれました。彼は一度も地球に来たことはありませんでした。しかし「グラドス」の作戦により、地球が狙われていることを知ることになります。彼は父親の故郷を救うため、姉や姉の婚約者の反対を押し切って、一人「グラドス」を飛び出し、地球に危機を伝えるべく、SPT「レイズナー」に搭乗して向かいます。もちろんこの行為は「グラドス」の反逆になるため、彼は追われる身となるのでした。
実際に地球人と出会った「エイジ」でしたが、初めは誰も信じてくれませんでした。それどころか、尋問されたり閉じ込められたり、かなり理不尽な扱いを受けることになります。そんな屈辱を受けても、彼は諦めずに、懸命に説得するので、みていて本当に辛い気持ちになりました。
父の故郷というだけで、ここまで一生懸命に立ち向かう「エイジ」は本当にヒーローみたいでかっこいい!
そんな懸命な彼が搭乗するSPT「レイズナー」には、AIが搭載されています。基本的に、彼はそのAIと連携しながら戦います。また、「レイズナー」には、ある特殊なシステムが組み込まれており、それが本作のキーワードになっていたりします。
展開が暗めだが、それ故の絆を感じる
全体的に重く、暗いシナリオです。登場人物は戦死したり、暴力に遭ったり、後編では支配されたり・・・助けもなかなか来なかったりと、曲げたらキリがないレベルで、どん底の連続です。
しかし、そんな状況でも希望を捨てずに立ち向かう「エイジ」と仲間たち。初めこそ「エイジ」を認められなかった彼らでしたが、次第に「エイジ」をかけがえのない仲間だと信頼するようになります。
初めてみんなが「エイジ!」って名前を呼んだシーンは感動的でした。
前半は火星から地球へ向かう彼らと、それを追いかける「グラドス」軍の戦いがメインです。対する後半は、地球が「グラドス」軍に支配されたその後の世界を描いています(こう説明すると、「敗北したのかな?」と思いそうですが、とにかくみてみてください!)。
前半を観た後に、そのまま後半を見ると「???」となってしまいますが、ちゃんと観ていくとわかりますので、安心して観てみてください!むしろ後編の1話に値する「第26話」は、個人的にめっちゃ好きな展開でした!(「北斗の拳」の第1話の展開に似てるからかも!いや、とにかくキーワードは「再会」ということで、観てみてください!)
ちなみに恋愛シーンもあり、個人的にはキュンキュンしてました。
ロボバトルが熱い
ロボ好きとしては外せない「ロボバトル」!めっちゃ細かいんです!
そもそも、主人公が搭乗するSPT「レイズナー」のデザインが、クールで珍しい印象があります。青を基調とした配色に、頭部が透けているのがかっこいい!
プラモ作っちゃいました!ただ、しくじって片足が負傷した状態になってしまいました・・・涙
そんな「レイズナー」と他の機体が戦うシーンですが、とにかくビームや動きが細かくて、みていてハラハラ・ワクワクが止まりませんでした。
個人的な感想
ここでは私が個人的に感じたお話をしています。共感や興味を持っていただけたら嬉しいです。
- 主題歌がオシャレ
- 主人公「エイジ」がかっこいい
- 登場人物が魅力的
- 理不尽だけどだからこそ・・・
主題歌がオシャレ
私がこのアニメを知ったきっかけが、公式YouTubeの配信でした。サンライズチャンネルでは現在、週ごとに過去作の配信を行なっています。毎回、次回配信予定の作品一覧を紹介する動画がアップされるのですが、それをたまたまみたことがきっかけでした(もうだいぶ前かも・・・)。
え!OP主題歌、めっちゃ良くない!?
オシャレ(と表現するには、言葉が足りないのですが)な主題歌が、私の興味をひいてくれました。実際OPの作りは、毎回ハイライトが入るという特殊な作りで、それに入る前のガラスが割れたようになる演出が、めっちゃ好きでした。
そのまま1話の配信から見るようになり、気がつけば有料配信で最後まで見てしまうレベルに、面白くて!本当にこの曲に出会っていなければ、今も私は知らないまま過ごしていたのかなと思うと、感謝しかありません。
そしてOPだけでなく、EDも名曲揃い!後編のEDで描かれている情熱的な恋心が、個人的には大人っぽくて好きでした。
主人公「エイジ」がかっこいい
おすすめ理由にも書きましたが、とにかく主人公「エイジ」がかっこいい!
こういう真っ直ぐで懸命だし、年齢の割に落ち着きがある感じも好きでした。強いけど、争いは好きではない。ゆえに、ある戦いをきっかけに、彼の中に不安が現れてしまうのですが・・・
後編だと歳をとって、顔つきや体格も男性らしくなって(もう「北斗の拳」の「ケン」にしか見えんけど笑)、さらにかっこよさが増した気がしますねー
そんな彼だったからこそ、ヒロイン「アンナ」「シモーヌ」が好きになる理由がわかります。
登場人物が魅力的
魅力的なのは「エイジ」だけではありません。仲間たちも魅力的でした。
個人的には「アンナ」というヒロインが、健気で好きでした。他のメンバーよりも年下で、非力な彼女でしたが、次第に自ら行動できるようになります。後半では戦いこそしないものの、「エイジ」を助けるために行動を起こすシーンなど、一生懸命で応援したくなりました。
また「アーサー」というちょっと見栄っ張りなキャラですが、私はこういう人がいるから、場が和むんだろうなーといった印象で、彼の性格上不憫な扱いも多かったですが、面白かったです。「ロアン」は、個人的にツボでした笑
「ゲイル」とか普通に男らしくてかっこいいし、後編の「シモーヌ」は女性の憧れですよ!
と、あげたらキリがないのですが、たくさんの魅力的なキャラが出てくるので、ぜひ推しキャラを作るのも良いかもしれません!(推しを作るようなタイプの方が、見ているイメージがない作品ですが・・・)
理不尽だけどだからこそ・・・
前半はとにかく「暗いシナリオ」で、毎回見終わってもスッキリしない印象でした。みんなの希望をすぐ砕くこの世界が、あまりにも理不尽すぎて・・・
しかし回数を重ねるごとに、理解者が現れたり、彼らの救出を助けてくれたりする人も現れます。また、それ以上に「レイズナー」にまつわる謎を知ると、そこが気になるはず!
また後半の戦いも、今度はこれまで以上に大きなものに立ち向かうことになるので、一層仲間達の行動に色々感じるところがありました。「戦い」って必ずしも、正面の敵と拳を合わせることだけではないんですよね。それを実感する物語でした。
こんな人におすすめ
実際に視聴した私が考える「こんな人におすすめしたい」という指標はこちらです。
- 重めのシナリオが好き
- 真っ直ぐな主人公を応援したい
- 少年少女が奮闘するシナリオを好む
- 支配された世界で反乱を起こしたい
- 恋愛シーンが気にならない
- 明るい話を好む
- 理不尽な扱いにイライラする
- 大人が活躍してほしい
- 恋愛シーンが苦手
- 古い画風やロボットが苦手
暗い展開が多い作品ではありますが、希望を捨てず前向きな登場人物が多いので、見ていて鬱になったりすることはありませんので、ご安心ください(個人的に、「世界名作劇場」といい勝負の理不尽さが、最初は続きます)。
また少年少女の活躍がメインであり、大人はフォローレベルといった印象ですので、(青春ではありませんが)若者たちが奮闘する作品が好きな人にはおすすめです。
ただ80年代のアニメということもあり、画風が現代的でなく、かつロボットがメインですので、令和の子にはもしかしたらピンと来ないかもしれないです。しかし私のように、いろんなきっかけで興味を持つ人がいるように、年齢性別関係なく見てみてほしいです。
最後に
今回はテレビアニメ「蒼き流星SPTレイズナー」の紹介をしました。
私自身、リアタイ世代ではなく、どちらかというと最近の若者側に分類される身ではありますが、そんな私でも面白いと思えた昭和アニメです。きっと、まだみていない人の中には、刺さる人もいるはず!
気になった方は、ぜひみてみてください!
最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。