【ブレバン分析】ここまで人気になった理由を考えてみた【おすすめロボアニメ】【勇気爆発バーンブレイバーン】

2024年4月20日

女子だけどロボアニメが好きなsay(せい)です。

私はこれまで、2024年冬アニメである「勇気爆発バーンブレイバーン」の各話の感想を記事にしていました。第1話はこちら ↓

前回の記事では最終話を記事にしたのですが、一通り見終わって色々書きたいことがある気がする。前回の感想はこちら ↓

ということで番外編を作成しました!

テーマは「なぜ、勇気爆発バーンブレイバーンはここまで人気になったのか」です。今でこそ、ネット界隈でも度々取り上げられたりと、活躍の多い本作ですが、放送前はまさかここまで話題になるとは考えてもいませんでした。

say(せい)

放送終了後も、様々なグッズ展開が続いていますよね!

今回は人気になった要因について、私なりに分析してみました。ぜひ、考察の参考にしてみてください。

本記事には、一部ネタバレを含みますので、苦手な方はお気をつけください。

この記事の著者
say(せい)

20代女性で、ピンクをこよなく愛する人間。物語の創作が好きで、オリジナル漫画や小説を作成している。
2ヶ月で40〜50話のアニメを10作品も視聴するほどのアニメ好き。好きなジャンルの一つにロボットアニメがあるため、今期ロボアニメを探すことが多い。
ゲームはアプリよりも家庭用ゲーム機派。「ポケモン」シリーズを好み、ファミリー向けゲームを妹「ゆー」とプレイするのが日課。近年は「乙女ゲーム」にもハマっている。
また、20年以上隠れ特撮オタクをしている。

「勇気爆発バーンブレイバーン」が人気になるまで

勇気爆発バーンブレイバーン(以下、ブレバン)」とは、Cygames×大張正己さん×CygamePicturesが贈るオリジナルロボットアニメです。2024年1月から第1話が放送され、3月をもって最終話である12話を迎えました。

事前情報では伝えられていなかったスーパーロボット「ブレイバーン」の登場を機に、X(旧Twitter)のトレンド入りを果たし、毎回衝撃的な展開を迎えた本作は、外伝やグッズ、コラボカフェなど、さまざまな媒体の展開をすることに成功しました。

say(せい)

みんな、口を揃えて「なんなんだ!このアニメはぁ!!」と良い意味で叫んでいるところを見ました笑

今日衰退しているロボアニメ業界に、新たな希望を見出せたのかなと勝手に思っています。実際に話題になったことで、見てみようと思った視聴者もいたのではないでしょうか。

放送前の話題性のなさ・・・

ちなみに私は、放送以前から公式X(旧Twitter)をフォローしていた人です。理由は「ロボアニメだから」でした(プロフィール通り、ロボアニメ好き女子です)。

その時は本作にスーパーロボットが登場することは公開されておらず、毎回軍が起用しているTS(本作に登場する人型装甲兵器「ティタノストライド」の略)のデザイン画やムービーが投稿されているだけでした。ティザーも、いかにも軍人であろう主人公たちが写っているだけの、いわゆる「ミリタリーアニメ」という印象だったのです。

say(せい)

放送前、双子の妹「ゆー」に「今期見たいアニメで【バーンブレイバーン】っていう作品があるんだけどねー」と話しましたが、「知らないなー」って言われたことを覚えています

ゆー

ごめんね!でも、本当に聞いたこともなかったのだ!

そして、私がいつもお世話になっているアニメ配信サービス「dアニメストア」で毎回アンケートしている「今期どのアニメを見るか?」というランキングでは、総合ランキングで下位・・・

65位中、53位だよ!!涙

男性だけのランキングでも下から数えた方が早くて、女性なんてワースト3位!年齢も私のような20代若者にはちっとも刺さらず。というか40代の人たちでさえ、あまり興味を持たれていない様子でした。もちろん「dアニメストア」を利用する人にロボアニメ好きが少ない可能性があり、100%世の中の興味を反映しているわけではないのは承知ですが、それを加味しても初期微動が小さすぎる!(興味のある作品につけられる「気になる」なんて、マジで少なかったことを記憶しています)

そんなわけで、当時の私はショックになりました。その気持ちを妹「ゆー」にLINEしていました。「マイナーなアニメが好きということで、胸を張ってやる!」と書いてありました・・・自分が好きなアニメが話題にならないことなんてよくある話なので、半ば冗談ではあるはずですが、まぁランキングを見て、思わず妹にLINEを送るレベルには気にしていたのかもしれません。

第1話放送後

私は本作を「dアニメストア」で視聴していました。ただ1話だけは、できるだけ早く見たかったので、録画していました(放送後、次の日に見ました)。

そしたらびっくり!スーパーロボットが出ているではありませんか!?

もともと子ども向けロボアニメが好きな私は、当然スーパーロボットが好きで大変興奮したのを覚えています。どんな感じだったのかは、第1話の感想を見てみてください ↓

しかもそのインパクトから、一時期はX(旧Twitter)のトレンド入りを果たしてしまったのです。いや、普通に考えてもとんでもない勢いだったことがわかります。

そんなわけで、放送前から視聴予定だったファンだけでなく、その話題性から興味を持って視聴するようになったファンまで獲得することに成功するのです。

ちなみに「dアニメストア」の中間ランキングにも変化が出てきました。

58位中35位まで上昇します。これでもまだ人気アニメとは言い難いのですが、先ほどの下位層から脱却したことは見て取れます。どの年代も同じようなランキング結果になりますし、女性だけのランキングでも同様の結果でした。つまり「老若男女に興味を持ってもらえた」ことがわかります。

最終的にどれくらい人気になったのか

以下のアンケートをみてください。これが「dアニメストア」で行われた2024年冬アニメの最後のランキングです。

「今期で笑ったアニメは?」の第5位、「今期で燃えたアニメは?」の第3位に「ブレバン」がランクインしていました。さらに「推薦コメント数がとくに多かった10作品!」にもノミネートされていました。すごくないですか!?

放送前は下から数えた方が早かったのに、最終的にはランキング上位にランクインするくらい人気になったのです。こんな快挙、なかなかないですよね!泣けちゃう!(まるで親のような目線・・・)

say(せい)

放送前の私だったら、絶対信じられないと思う!

例え1話で話題を獲れたとしても、その後最後まで見続けてくれるファンがいないとこんな結果は残せなかったでしょう。それだけ、一度視聴したファンと逃さないテンポの良さと、熱い展開からシュールなギャグまで上手くまとまった作品だったのだと思います。

人気になった理由

では、一体なぜここまで人気になったのでしょうか?私は以下の通りだと、考察しました。

  • 第1話の「ブレイバーン」の登場
  • OPとEDがクセになる
  • ブロマンスっぽく見える
  • ロボアニメの王道展開が熱い
  • 勢いのあるギャグで視聴者を確保してから、本編を進める手法

もちろん実際のところはわからないし、上記以外の理由があるかもしれません。ですが、実際に視聴してみた結果、こうではないかと考えました。順番に解説していきます。

第1話の「ブレイバーン」の登場

そもそもそこまで話題性もなく、それなのに1話のトレンド入りを果たすことができたのは、「ブレイバーンの登場」が大きいと考えられます。

上記の通り、「ブレイバーン」というスーパーロボットの登場は放送前に公開されていなかったため衝撃的でした。そしてその意外な展開や、事前情報とは違う1話が、SNSにて拡散された結果、いろんな人に届いたのです。偏見ですが、この手のアニメ見ている人って、めっちゃつぶやいてそうだもん笑

よって一時的とはいえ、その衝撃からトレンド入りしてしまった本作。これが、まずアニメとしては良いスタートダッシュだったのではないでしょうか。

say(せい)

声優さんの「なんなんだこの歌は!!」というアドリブは、結構ネタにされていましたね

OPとEDがクセになる

同じく話題になったのは主題歌でした。

OPは昭和っぽいだけでなく、まさかの人物が歌っていた!?

1話の最後にOP曲が流れるのですが、それが何とも昭和のアニメっぽいのです。ここもある意味ネタ感がある気がします。しかも歌っているのは「ブレイバーン」本人というツッコミどころ満載でした。

この主題歌は1話同様、視聴者に衝撃を走らせ、ストリーミングでランクインすることになりました。まだCDは出ていない頃でしたが、アニメが始まって、すぐ主題歌が上位にランクインするレベルで話題になったと考えられます。

OP映像は王道のかっこよさと、後々ストーリーを意味させる伏線が含まれています。例えば、「スミス」が逆さまになって落ちていくシーンでは、おそらく背景のシルエットは「クーヌス」でしょう。彼女と交わって「ブレイバーン」になることを意味していそうです。また「ルル」がこちらに向かって手を差し伸べるシーン。最初の大人っぽいシルエットは、「未来のルル」が「現在のルル」になる描写が描かれていると考えられそうです。といった、細かいところまで意味のあるOPです。

EDも一昔前のしっとり系なのに、映像が・・・

EDも同様にどこか昭和っぽい感じです。最近のアニメって、EDもポップなものが多いですが、昔ってバラードが多かった気がします。歌詞はよく聞いてみたら謎ですが、本作のイメージをきちんと表していますね。

気になるのはやはり歌唱者が「イサミ」「スミス」というところ。OPが「ブレイバーン」ならばEDはこの二人かーといった感じですね。キャラが主題歌を担当するアニメは割とありますが、作品が作品なだけあり面白いなーと感じてしまいました。

ただこれが話題になったのはEDの映像でした。

突然二人が出てきて歌い出したと思ったら、なぜか脱いで上裸になる。そして舞台で歌唱していたら、二人で恋人繋ぎをするというラスト・・・この演出がどれだけ突っ込まれたことだろうか。どこかブロマンス的なイメージを想像させるED映像に、視聴者は大変困惑しました。

say(せい)

幸いにも、2話以降はスマホで見てたので助かった!流石に大画面で家族と見るには、目のやり場に困るもの・・・

「何を見させられているんだ?」

というコメントが殺到していました。ある意味、腐女子や腐男子なら妄想の種になると思いますが、私が思うにそういう視聴者は少ないはず!耐性がないもので、「何を見させられているのか」という印象だったのだと思います。

しかし人は慣れるもので、EDがなかったり、ストーリー的にシリアス展開だと、このEDに安心するようになるみたいです。不思議ですね。

ブロマンスっぽく見える

本作は演出の関係上、どうしてもブロマンスっぽく(むしろBLより)に見えることが多かったのも、話題になった要因と考えられます。

よく対比でテレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が取り上げられましたが、これは女性同士の絆が、どうやら百合(女性同士の恋愛)っぽく見えるという部分で比較されたからでした。(この作品の考察はこちらの記事から)

当初「ブレイバーン」の正体がわかっていなかったので、性別に関して言及はされていなかった(のちに「スミス」だとわかりますので、性別は男性で決定)ものの、声優が男性だったということもあり、「イサミ」に必要に固執する姿が、どうもBLっぽいという扱いでした。

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公式サイトのキャラクター設定でも、「ブレイバーン」の好きなものは「イサミ」なのです。この好きが果たして恋愛的なのかどうか・・・

それを面白がった視聴者が、本作を見続けた可能性が考えられますし、「水星の魔女」同様、そういう描写を目当てに、普段ロボアニメを見ない層が視聴するようになったとも考えられます

こういうシーンが多かったこともあり、視聴者は結構「イサミが好き・可愛い」と呟く人も多く、本編にたくさん出てきる女性陣を差し置いてファンがいる印象でした。実際登場人物は女性が多く、公式サイトのTOPも女性陣がほとんどを占めています。これだけ見れば、いかにも女性陣で(ロボアニメを普段見ないような)男性ファンを獲得しようとしているように考えられます。しかし、箱を開けたら、「イサミ」「ブレイバーン」といった主役男性陣がちゃんと人気になったみたいです。

ロボアニメの王道展開が熱い

結構ネタとして面白いという方を見かけますが、私は純粋に本作はロボアニメの王道の熱い部分が好きでした。多分、みんなそれをわかっているから、それは前提の上でそれでもおかしい(褒め言葉)アニメと認定されているだけだと思いますが・・・

ロボアニメの熱さって人ぞれぞれだと思いますが、私の場合、以下の観点で熱いと思いました。

変形と合体

私自身が「勇者シリーズ」や「シンカリオン」といった、変形ロボアニメが好きだということもあり、こういった変形や合体といったシーンが好きなのですが・・・多分私だけではないはず!

「ブレイバーン」自身がジェット型や人型になりますし、バーンドラゴンと合体したり、最終的には「イサミ」と勇気融合合身します。この展開が、当時のロボアニメを見ていた世代にはグッとくるはずです。「合体・変形は漢のロマン」なんて言われたりして!(私は女だけど笑)

say(せい)

個人的には「黄金からのマスク割れ」も好きでした!

必殺技がある

いつの時代も、技に名前が欲しい!こちらもちゃんとあるし、「ブレイバーン」「イサミ」が二人で声を合わせて叫ぶ感じが、王道感があります。最初こそ躊躇していた「イサミ」でしたが、最終的には気にならなくなりました。

絆を深めるシーン

ロボアニメに限ったことではありませんが、やはり「絆が深まるシーン」に熱くなりました。最初はギスギスしてた「イサミ」「スミス」が信頼しあったり、「スペルビア」という元々敵側のロボットが主人公側に乗り換えるといった展開は、王道だけど熱くなりますよね。

勢いのあるギャグで視聴者を確保してから、本編を進める手法

何を持ってギャグと認定するのか難しいですが、きっとみんなが「突っ込まざるを得ない」といっているから、ここは笑うところなのでしょう。すみません、真顔で視聴していて・・・

怒涛の展開により、視聴者を逃さないようにしていると考えられます。以下は、ブレバン第3話までの衝撃的な出来事をまとめたものになります。

1話スーパーロボットの登場と、OP初お披露目
2話「ブレイバーン」の変態っぷりと、ED初お披露目
3話「イサミ」が裸のままと、「スミス」「ルル」のホテルシーン
衝撃的な初めでした

このような怒涛のツッコミ展開から、視聴者が飽きることなく見続けられたと推測できます。慣れてきたら、本格的なロボバトル要素を徐々に入れていくわけです。そうすることで、ロボアニメや難しい展開が苦手な視聴者にも、無理なく見続けてもらうことが可能です。そして、彼らが慣れ始めたところで、本来自分たちがやりたかった展開を詰め込むわけです。まさしく第6話くらいがそこに当てはまります。これらは、視聴者を逃がさないための手法といえます。

say(せい)

テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」も同様の手法が使われていましたね。初めは学園内のわかりやすい展開の、衝撃的なセリフで視聴者を掴み取り、慣れてきた頃くらいに本格的な戦争に話を広げました。

勢いのあるギャグですが、「ブレイバーン」の変態っぷりや、「デスドライヴス」の個性の部分だと思います。また大体相手の話は最後まで聞かないで攻撃したり、何かと下ネタを思わせる言い回しが多かったり、彼らは至って真面目にストーリーを進めているのですが、こちら的には「いや、普通そうはならないだろ笑」という部分を用意することで、視聴者を突っ込ませて、興味を掻き立てたのだと考えられます。

これらの緻密な構成から、視聴者を飽きさせることなく、最後まで勢いのまま駆け抜けることができたと考えられます。

say(せい)

この手法はアニメだけでなく、小説や漫画にも使えるものですね!勉強になる!

最後に

今回は、テレビアニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」が、なぜここまで人気になったのか考察しました。

今日様々なアニメが公開されている中で、いかに話題になるかが重要になっています。人気原作があれば話は別ですが、こういったオリジナルアニメはどうしても埋もれがちです。その中で、ここまで話題になったブレバンは本当にすごいなーと思いました。

まだまだ展開は続いていますので、気になる方はぜひ視聴してみてください。第1話の感想はこちら ↓

最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。