【スーパー戦隊大投票】結果発表に基づいて個人的に考察してみた+感想【分析】【特撮】

ガオレンジャーのセンタイリングを買おうか迷っているsay(せい)です。
ついにNHK BSにて「スーパー戦隊大投票(以下、戦隊投票)」が2025年5月17日に発表されました。この日をとても楽しみにしており、過去に一度「戦隊投票」に関する記事を書いてしまったほどです。
自分の投票した作品やキャラクターはどこにランクインしたかなーとワクワクみていたのですが、とにかく「令和戦隊」の勢いが強く、戦隊は現在進行形で人気が加速しているのだなーと感じました!
そんな結果発表を踏まえて、今回は「どうしてこの結果になったのか」という個人的な感想を含めて考察を、特撮ファン歴20数年の私(と妹の「ゆー」)で行いました。完全に趣味レベルのお話ですが、よければ楽しくみていただけたら幸いです。
あくまで個人的な感想です。また、すでに公開済みの結果を用いますので、ネタバレにご注意ください。
「全スーパー戦隊大投票」とは
「全スーパー戦隊大投票」とは、NHK BSにて2025年5月17日(土) 夜7時30分に放送された番組です。
視聴者自身が公式サイトから推しを投票できる仕組みであり、これらの投票数をもとに集計し、人気ランキングを発表するという企画です。
過去には「仮面ライダー」や「ウルトラマン」シリーズの人気投票も行っています。
投票結果を見て

今回の投票結果をリアルタイムで見ていたのですが、THE・平成っ子である私としては、好きな戦隊が惜しくも上位にランキングせず、少し悔しい気持ちになりました。実際の結果も踏まえて、振り返ってみましょう。
令和戦隊強すぎ
長くシリーズを続けているコンテンツあるあるの「過去の作品に囚われて、新しい作品をおざなりにしている」ということもなく、むしろ過去5年の作品が上位を総なめする展開でした。嬉しい!!
- 2位 王様戦隊キングオージャー (2023年)
- 4位 爆上戦隊ブンブンジャー (2024年)
- 6位 暴太郎戦隊ドンブラザーズ (2022年)
トップ10にランクインした戦隊の中で、放送時期が新しい作品をピックアップしてみました。
これら近年の作品はトップ10入りを果たしただけでなく、上位に入ってきているのです!これは本当に革命的だなーと思いました。
先ほどもお話ししたように、歴史ある作品に多い傾向が「昔は良かった」という考え。それゆえに過去の作品ばかり取り上げられて、現在の新しいシリーズは番宣程度。そうなっている作品をたくさんみてきたし、一昔前は戦隊やライダー、ウルトラマンでさえそうだった印象があります。
そういう過去を身をもって感じていたからこそ、今回の結果は非常に驚きましたし、良い傾向になってきたなーと感じました。
個人的な感想ですが、近年の作品の中だったら「ルパンレンジャー VS パトレンジャー(5位)」も好きですが、「リュウソウジャー(20位以下)」や「キラメイジャー(16位)」も好きなので、もっと食い込んでもよかったのになーと感じました。
また、以下の戦隊は今も変わらず人気なことが伺えます。
- 1位 海賊戦隊ゴーカイジャー (2011年)
- 3位 侍戦隊シンケンジャー (2009年)
「ゴーカイジャー」が人気ある印象はあったのですが、まさか1位を取るとはそこまで思っていませんでした。しかし、このランキングを見てみると確かに1位にふさわしい記念戦隊である気がします。
個人的に「ゴーカイジャー」は、当時めっちゃオタ活してた作品ということもあり、とても思い出深い作品の一つだったりします。イベント行ったり、携帯の待受を公式配布のもの(画面を開くたび絵柄がランダムで変わる)に設定したりしていました。

同級生たちはアイドルや漫画・アニメに目覚める中、私たちはずっと特撮好きだったので、それが加速した時期でした
また「シンケンジャー」は当時から人気な印象があり、まだネットなどを自由に使えない子どもの私でも「シンケンジャーは人気らしい」ということを理解していました。小さい頃は、彼らの変身アイテム「ショドウフォン」で習字をするのが憧れでした。
ちなみに私が好きな戦隊はあまり上位にランクインせず、ちょっぴり悲しい気持ちになりました。「マジレンジャー(14位)」「タイムレンジャー(18位)」は20位以内にランクインしていたものの、「ガオレンジャー」「ボウケンジャー」は20位以下。時代の流れを感じるとともに、近年の若者はあまり知らない戦隊になってきているのだなと実感しました。

ちょっと前だと「ジェットマン」や「ダイレンジャー」が人気だった印象だけど、作品も増えてきてファンが変わってきたのかも!
人気ヒーローは人気作だけでなく、安定的な人気キャラもランクイン
人気ヒーローのランキングについてです。結果としては、人気作品の登場人物がそのまま反映される形となりました。
本来人気作になる理由の一つとして「魅力的なキャラがいる」ことが挙げられますので、こうなるのは必然かなと思います。そのため、人気作のレッドがランクインしたのかなーと感じました。また本番組でも言及されていましたが、追加戦士は人気が高いようです。
個人的には「デカマスター」が5位ってすごいと思いました(稲田さんも喜んでるはず)!確かに魅力的なボスではあるのですが、他のキャラを差し置いて上位にランクインできるとは思いませんでした。同じようなキャラとして「ウルザードファイヤー(61位)」「ガイソーグ(62位)」もこのランキングなので、やはり追加戦士ポジションではないものの、みんなの支えになる戦士は人気が高いのかもしれません。

「ブラックコンドル(13位)」「ドラゴンレンジャー(37位)」は前から圧倒的な人気を誇っているヒーローだと感じていたので、思いの外伸びずショック・・・

確かに・・・個人的には「ボウケンレッド(21位)」「アバレキラー(24位)」が30位以内で安心した!どちらも各々人気があるイメージあったからねー
作品自体は上位にランクインせずとも、ヒーロー部門にちゃんとランクインしているのは、本当にキャラ愛を感じてホクホクしました。
ちなみに「ゴーカイレッド(2位)」「パトレン1号(9位)」は個人的に好きなので嬉しかったです。ただ、他の私たちの好きな戦隊ヒーローのほとんどはトップ10入りできず・・・それ以降になると「タイムファイヤー(27位)」「黒騎士(77位)」などちょいちょい入ってくる感じでした。
個人的に「タイムピンク」「ガオホワイト」「パトレン3号」が憧れなので、もっと食い込んで欲しかった(本番組でしょこたんが「タイムピンク」に関して言及してくれてめっちゃ嬉しかった♡)。ちなみに妹は「メガシルバー」「マジブルー」「ゴセイイエロー」が好きなので、こちらも振るわず・・・

将来の夢は「ガオブルー」になることだったので、ランクインせずショック!!
人気ロボは人気作に登場したロボがランクイン
戦隊ロボ部門の結果を見ると、人気作品に登場したロボがそのまま反映されました。
そりゃ好きな作品のロボが一番好き♡になるに決まっていますよね!私も「ガオキング(20位)」「ガオイカロス(30位)」大好きです。

実際に幼い頃買ってもらって遊んだ!という記憶がある方は、思い出補正で投票するのは必然的ですよね
それゆえにあまり例外がなく、正直面白みがないと思ったのも事実・・・そう考えると「バトルフィーバーロボ(11位)」はすごいなと思いました。「バトルフィーバーJ」は20位以下のため、いかにロボに魅力があったかが伺えます。
なぜこのような結果になったのか

これらの結果を踏まえて、「なぜこのような結果になったのか」考察していきたいと思います。
一言でまとめると「投票者の圧倒的な偏り」によって、このような結果になったと考えています。

もちろんどの作品も優劣をつけ難いくらい良い作品であることは承知です。ですが、それにしても今回はちょっと戦隊そのものの評価と呼ぶには納得できない印象でした・・・
今回の戦隊投票はあくまでも番組企画であり、任意投票でした。
そのため、ネット投票に対するフットワークが軽いデジタル世代(20〜30代)が多めでした。実際に本番組では投票者の年齢別割合を提示していましたが、圧倒的に20、30代が多く半分を占める状態でした。ゆえに投票結果が、彼らの世代寄りにシフトしたのではないでしょうか。
近年の「推し活ブーム」が戦隊にも流れてきた
一昔前であれば、戦隊界隈はおじさんばかりという印象があり、若者はなかなかとっつくにくいものでした。これらが落ち着き始めたのは、「イケメン俳優」が多く出演していることを大きく宣伝してからだと思います(2000年以降からが顕著だった印象)。そこから、子どもだけでなく一緒に見ているママさんが興味を持つようになったのです。加えて舞台俳優やジュノンボーイも増加し、彼らの追っかけのお姉さんたちも流れてきました。

ちなみに私の周りにも、俳優目当てで特撮ドラマを見ている人がいました
特に近年は急激な「推し活ブーム」!チームで戦う戦隊ゆえに、それぞれの個性に着目したファンが、彼らを応援するようになってきました。片鱗は徐々にあったものの、私の感覚では「ゼンカイジャー」から徐々にブームを受けて「ドンブラザーズ」で一気に話題になったと考えています。
この世代に当てはまるオタ活真っ只中の20代と、子育て中の30代のママさんなどの、比較的近年の作品から入った新規のファンの投票が強く影響している可能性が考えられます。彼らがハマったきっかけの近年の戦隊が上位にランクインしたのはこれが理由だと思います。実際に4位にランクインした「ブンブンジャー」は性別割合において7割が女性という脅威の割合でした。
女性が人気な作品が結果的に上位になる
上記のブームの影響もあり、「女性からの支持が強い作品」が上位になる傾向があると考えられます。
これは「仮面ライダー大投票(以下、ライダー投票)」でも結構感じてたのですが、人気の高かった「電王」や「オーズ」では、他シリーズよりも女性割合が高く、女性の後押しによって上位を獲得した可能性があると考えています。よって男性向けコンテンツでは、男性ファンの支持にさらに女性ファンの支持も人気に関係していることがわかります。
むしろ女性割合が低いのにも関わらず人気の高い作品は、本当に愛されているコンテンツなのだなと受け取ることもできます。今回は「ライダー投票」のように、支持者の割合がほとんど公開されていないため、あくまで予想になってしまいますが、傾向は同じようなところでしょう。
人気キャラランキングは男性が影響している
ただ女性ファンからの支持だけで、全ての投票結果が左右されるわけではないとも考えています。例えばヒーロー部門の上位にランクインしたキャラにフォーカスすると、「男性ファンが憧れるヒーロー像」であるヒーローがランクインしている印象だったからです。
「シンケンレッド」はクールで顔には出さないけれど仲間思いの殿、「ゴーカイレッド」は海賊ゆえの唯我独尊を自で歩くような性格、ドンモモタロウは周りのことは気にせず我が道行く正直者。どれも方向性は異なりますが、いわゆる「こんな男になりたい」と思えるようなキャラではないでしょうか。

「ルパパト」ではわずかな差で「パトレン1号」が上位だったことも、これらの理由があれば納得!男性ファンなら熱血漢好きはあり得るからね!

確かにそういう意味では先ほども取り上げた「デカマスター」が上位ランキングなことも納得がいくね!
このことから、ヒーロー部門の人気ランキングは男性ファンの好みが強く反映されていると考えました。
最後に
今回は「戦隊投票」の結果をもとに「なぜこのようなランキングになったのか」を考察しました。
戦隊ファン歴がそこそこ長いということもあったため、「もっと評価してほしい作品があるのにー」と落ち込んでしまったのが事実ではありますが、それ以上にこんなにも多くの人に愛されているという感覚に嬉しくなりました。特に今も新規ファンが参入してくださるということに、感謝と喜びを感じます。
この番組をきっかけに、まだ見たことのない戦隊に興味を持っていただけたらすごく嬉しいです。私ももっと多くの方に戦隊の面白さが伝わるように、いろんな発信をしていきたいです。
最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。