【映画感想】大好きなミュージカル「ウィキッド」が映画化!?劇中歌「defying gravity」で大泣き

やりたいことを、着々とこなしているつもりのsay(せい)です。

2025年3月から日本で公開された映画「ウィキッド」はもう観ましたか?

実は私、鑑賞するまで今回の映画が「Part1」だということを知らなかったのですが、確かに実際のミュージカルでも、休憩が入るタイミングですので、ある意味分けて作った方がいいのかーなんて思っていました。

私ごとではあるのですが、この「ウィキッド」という作品が好きで、映画はだいぶ前から楽しみにしていました。前売り券を購入し、まだかまだかと待っていたファンの一人でもあります。

今回は映画「ウィキッド」を中心に、私にとって「ウィキッド」とはどういう存在なのか、そして今回の映画の見どころをお話ししたいと思います。同じ気持ちの方や、これを読んで観にいきたいと思ってくれる方が一人でも増えたら嬉しいです。

一部ネタバレを含みます。気になる方は、お気をつけください。

この記事の著者
say(せい)

ピンクをこよなく愛する20代女性。漫画やイラストといった創作活動を行なっている。特撮やアニメ、ゲームといったインドアな趣味を持つ。近年は「お金持ちになること」を目指し、あらゆる副業や投資に挑戦中。

私にとって「ウィキッド」とは

初めて見た劇団四季の公演が「ウィキッド」だった

もともとミュージカルとして有名な「ウィキッド」ですが、私自身初めてこの作品に触れたのも劇団四季の「ウィキッド」でした。

これまで舞台やミュージカルに行ったことがほとんどなく、ある意味新鮮だったということもありますが、当時(もう10年以上前)はとんでもなく感動したことを覚えています。

say(せい)

思わずお小遣いでパンフレットを買ったのは良い思い出です♡

ps. 幼い頃はCMや駅の広告で見かける「エルファバ」のニヤッとした表情が怖くて仕方なかったです

何度も「もう一回観たい」と思っていたのですが、残念なことにそれ以降10年ほど公演されることはありませんでした。

そんな諦めていた頃、ようやく劇団四季で公演が開始したのです!あの時の喜びは尋常ではありませんでした。

ただ残念なことに、チケットをゲットすることはできなかったのです。それもそのはず、同じく楽しみにしていた方はたくさんいるわけで、チケットは瞬く間にSOLD OUT

再び「ウィキッド」を観ることは叶わなかったのです。

海外で観ることができた

再び「ウィキッド」を観ることになったのは、ワーホリ先のオーストラリアでした。

たまたま私が渡航した時期に、オーストラリア国内で公演していたのです。ただ厳しいことに、私がいたブリスベンでの公開時期が、ギリギリ私が帰国してしまう時期に重なってしまったのです。

「どうにかこの日までは、オーストラリアにいよう」

と貯金と睨めっこし、1、2ヶ月前に思い切ってチケットを購入。紆余曲折あり、無事見ることができました。

とにかく笑いと歌声が聞こえてくる

これまで海外でミュージカルを見たことがなかったので驚いたのですが、日本と比べると、とにかく「笑い声が多い」「一緒に歌っている人がいる」「アンコールがない」のです。

多分「ウィキッド」という作品が比較的子どもでも楽しめる作品で、カジュアルなミュージカルだったからかもしれません。最初は驚いたものの、次第に慣れました。

英語だとわからない?いや、そんなこともなかった

私自身、そこまで語学堪能ではないので、正直聞き取れないことの方が多かったです。

しかしリアクションや表現方法など、そこから状況を理解することができました。

ゆー

私は作品の内容全然知らなかったけど、ストーリーを把握することはできた!

劇中歌「defying gravity」で大泣き

涙もろい性格なのですが、不思議とオーストラリアで起きる度々のトラブルや悩みで泣くことはなく(頑張ってなかったのかも・・・)、唯一泣いたのが「ウィキッド」でした。

「ウィキッド」好きならほとんどが知っている劇中歌「defying gravity」は、私もとても大好きな楽曲です。この歌を約10年の時を経て、生で聴けたことになんともいえない嬉しさがありました。

say(せい)

私は毎回、この歌が流れると泣いてしまうくらいには、とても大好きな歌です。

私にとって「ウィキッド」とは「ミュージカルの扉」だった

劇団四季「ウィキッド」をきっかけに、劇団四季で公演された「オペラ座の怪人」や「キャッツ」など、少しずつミュージカルや舞台へ足を運ぶ回数が増えました。

ミュージカルは、ドラマやアニメとは違った感動を与えてくれます。

あの時「ウィキッド」を観ていなければ、こういった出会いもなかったと思うと、今でもかけがえのない作品だと感じています。

私にとって「ウィキッド」は「ミュージカルへの扉を開く出会い」だったのだと思います。

だからこそ、映画がどんな感じなのかとても気になりましたし、きっと素敵な仕上がりになっているのだろうと期待していました。

劇場版「ウィキッド」の感想

すごくわかりやすい!

個人的にはミュージカルよりもわかりやすい印象がありました。

映像による表現が的確で、かつ観てほしいシーンにしっかりフォーカスがいくため、「まだ観たことがない」「小さなお子様」でも内容を理解できる仕上がりでした。

say(せい)

感情移入が苦手な私でも、物語開始時の「グリンダ」の切ない表情に共感し泣いてしまいました。

歌がとにかく良い

ミュージカルといえば、なんといっても「歌」ですよね。

ミュージカルにおける「歌」は、登場人物の感情を表現したり、状況を簡潔に説明する上でかなり重要な役割を担っています。

そんな「歌」ですが、とにかく印象に残る歌ばかり。特に私がおすすめしたい歌は、先ほどもご紹介した名曲「defying gravity」です。

この歌は、「オズの魔法使い」の正体を知った「エルファバ」が、彼らの考えに反発し戦いに挑む事を決意するときに歌う曲です。彼女の決意に心動かされることに加え、彼女の親友「グリンダ」と別々の道をいくことになるシーンでもあります。

このような背景だけでなく、「エルファバ」「グリンダ」の綺麗にハモる歌声など、楽曲面での完成度もかなり高い印象を受けました。

say(せい)

第97回アカデミー賞でのお二人のパフォーマンスが素晴らしすぎる!!

https://twitter.com/wickedmovie/status/1896370339682087220?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1896370339682087220%7Ctwgr%5Ea7432bc1968a4a5508f7601ac6da792acad754be%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fsay-u-club.com%2Fwp-admin%2Fpost.php%3Fpost%3D6171action%3Dedit

二人の友情に熱くなる

やはり「ウィキッド」を面白いと感じるのは、「エルファバ」「グリンダ」という二人の女の子の友情がメインだからだと思います。

生まれつき緑の肌を持つことで、周りからいじめられていた「エルファバ」。一方で、周りから愛され、お茶目な性格の「グリンダ」。生まれも育ちも全然違う二人が、ひょんなことからルームメイトになってしまいます。

初めこそ、そりが合わず喧嘩ばかりの二人でしたが、とあるパーティーの一件により、お互いの良さに気づき始めます(ここが泣けるの!!)。

そこからの急展開!二人は偉大な「オズの魔法使い」の正体を知ることになります。その結果、二人はそれぞれ別の道を進むことになるのです。

二人一緒なら、どんなことでもできる

二人の友情が顕著に現れるシーンといえば、「エメラルドシティへ行く」ところです。

「エルファバ」は、いつしか「エメラルドシティ」にいる偉大なる「オズの魔法使い」に会いたいと思うようになります。幸運なことに、彼女の魔法の才能が認められ、「エメラルドシティ」行きのチケットを手にします。

そんな彼女を見送る「グリンダ」は、彼女に1つのメッセージを送ります。それを読んだ「エルファバ」は「一緒にきて!あなたがいないと!」と、彼女に手を差し伸べます。

このような「二人一緒なら、どんなこともできる!」という強いメッセージ性のあるシーンが多く、二人の友情を強く感じることができます。

ps. 劇中歌「defying gravity」にも、このようなメッセージが込められた歌詞が含まれています。

だからこそ、最終的な二人が歩む道が別々になることが、とても悲しかったです。

say(せい)

「もともと一緒だった二人が、別々の道を歩むようになる」展開って、どんな物語でも「いやだー!一緒にいてくれ!」と思ってしまうのです。

本当に欲しいものは、あの子が持っているの

家族や友達から愛され、大好きなファッションに囲まれた生活をする「グリンダ」は一見幸せそうですが、彼女には魔法の才能がありませんでした。それでも魔法使いになるため、憧れの教師に魔法を教えてくれるよう志願します。しかし、彼女の願いは受けれ入れてもらえませんでした。

一方、その教師は「エルファバ」の才能に気づき、彼女を直々に指導するようになります。

加えて「グリンダ」には好きな人がいました。初めこそお互いに惹かれ合い、周りから見ても「お似合いのカップル」でした。しかし「とある事件」をもとに、彼は「エルファバ」に好意を抱くようになります。

よって「グリンダ」は失恋。身を引くことになるのでした。

このように、「本当に手に入れたいものは、友達が持っている」というシーンに、なんだかもどかしい気持ちになりました。

say(せい)

「グリンダ」の失恋は辛かった。「エルファバ」が悪いわけではないけれど、どうもこういう恋愛展開が得意ではないのです・・・

辛い時に思い出すのは・・・

これは映画を観た後に、私の妹である「ゆー」が話していたことです。

ゆー

あんなに「エルファバ」がみんなに認められていたのに・・・
裏切られた時に思い出すのは、いつだって「辛かった瞬間」なのかなって思ったら、悲しくなった

「オズの魔法使い」の正体を知り、彼らの企みを阻止すべく立ち上がった「エルファバ」。その結果、自分を認めてくれた教師や友達まで、敵に回す事になったのです。

特に、自分を良くしてくれた教師が放った「彼女の緑の肌は、彼女自身の邪悪な心が映し出された姿なのだ」といったセリフが、本当にショックでした。「エルファバ」を理解してくれていた数少ない味方だったことが、セリフの意味をさらに重くさせています。どうしてこんな酷いことが言えるのでしょうか。

「エルファバ」が自身の道を決意する瞬間、走馬灯のように過去のシーンが映し出されるのですが、それがとても悲しさを感じるのです。「みんなに認められて、楽しい学校生活を送る」シーンはひとつもなく、「自分が傷ついた過去」が映し出されたのです。

say(せい)

そういう過去を断ち切って挑むという「エルファバ」の意志を表現しているのでしょうが、とにかく切なくなります

これが妹がいう「辛かったこと」を思い出したという話です。書いていても悲しくなってきました。

最後に

今回は、映画「ウィキッド」の応援を兼ねて、「私にとって”ウィキッド”とは」をお伝えしました。

毎回見るたびに、新しい発見や、受け取り方が変わっていきます。それは、私自身が成長していることに加え、製作陣の表現したい「ウィキッド」が様々だからだと思います。

ミュージカル派の人も、まだ「ウィキッド」を観ていない人も、ぜひ劇場へ足を運んでみてください。

最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。

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Posted by say(せい)