【天空のエスカフローネ】少女漫画×ロボット！？異世界で運命に立ち向かう少年少女のお話

2024年1月29日

女子だけど、ロボットが好きなsay（せい）です。

私は、「ロボアニメを見る」という男性的趣味（というべきか？）を持つ一方で、「乙女ゲームや少女漫画を読んだり描いたりする」女性的趣味も持っています。そんな私は時々こう思うのです。

もちろんロボアニメを視聴しているときは、どちらかというと男性脳（というべきか？）であり、かっこいいメカデザインや熱いバトルシーンに「うおーーー！」と盛り上がるので、ぶっちゃけ女性的感覚はありません。

ですが！だからこそ！あえて！女性をターゲットにしたロボアニメというものがあれば面白いのに・・・と思っています（もちろん、女性の興味関心があるジャンルではないことは重々承知です）。

そんな私が「これは女性向けロボアニメだ！」と感じたアニメがあります。それが

「天空のエスカフローネ」

です。もうだいぶ前のアニメということで、今のアニメ好きにはあまり馴染みがない作品かもしれませんが、これこそ「女性向けロボットアニメ」ではないかと感じました。

今回はテレビアニメ「天空のエスカフローネ」についておすすめ理由と個人的な感想をまとめました。少しでも興味を持ってくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。

「天空のエスカフローネ」とは

「天空のエスカフローネ（以下、エスカフローネ）」とは、1996年に放送されたサンライズ制作のロボットアニメです。全26話あります。あらすじは以下の通りです。

陸上部に所属する、占いが趣味の元気な女子高生・神崎ひとみは、ある日不思議な幻覚＝ビジョンを観る。それは空に地球が浮かび、巨大ロボットが戦う異世界の光景だった。その翌日、突然出現した光の柱から甲冑を身に纏った少年バァンが巨大な竜とともに現れ、ひとみは戦闘に巻き込まれてしまう。竜に苦戦するバァンを勝利に導いたひとみは、再び出現した光の柱に飲み込まれ、異世界“ガイア”に転移してしまう。そこは空に月と地球が浮かび、人間はおろか、狼族や猫族などの獣人、そして竜までもが跋扈する、ひとみがビジョンで観た光景が広がっていた…。

http://www.escaflowne.jp/story/index.html　より引用

キャッチコピーは「”想い”が運命を変える」なのですが、もうこの時点から良作感がひしひし伝わってきます。

おすすめしたい理由

「エスカフローネ」は、「ロボットのかっこいい姿」と「少女漫画のようなときめき」を上手く掛け合わせた作品になっています。あまりなかった組み合わせに、脱帽です。

テーマが素敵

なんといってもテーマが素敵でした。

異世界に飛ばされた主人公「神崎ひとみ」は、度々未来のビジョンが見えるようになります。それは必ずしも良いことばかりではなく、むしろ大切な人が傷ついてしまう未来だったりします。

「こんな未来は嫌！！」

そんな彼女の思いと、それを変えるための行動が、時に未来を変えてしまうのです。例え「運命」という大きな決まりきった結末だったとしても、彼女は直向きに立ち向かいます。

特に後半からのたたみかけるような、運命と向き合う姿は感動的でした。

キュンキュンする

他のロボアニメにも恋愛シーンはあります。ただ基本主人公が男性なので、どちらかと言えば「男性的な恋愛」でした。それはそれで面白いのですが、やっぱり女性が見るなら「女性的な恋愛」を見たくないですか？かっこよくて強い男性たちから、アプローチされたくないですか？それ、「エスカフローネ」が叶えます！

主人公「ひとみ」を中心に、仏頂面だけど情熱的な「バァン」や優しくて紳士的な「アレン」などの恋愛シーンがあります。彼らが魅力的なのは、やはり「強い」からだと思います。同じようなキャラや関係性は他の作品でも楽しめますが、彼らはロボット「ガイメレフ」に搭乗して戦います。そんな強くてかっこいい男性と恋愛関係を楽しめるのが、本作のポイント！

気持ちが揺れ動くシーンや、想いが通じ合うシーンなど感動的です。

そしてさらに良いのは「そこまで恋愛シーンが色濃くないこと」です。どうしても恋愛脳すぎると、疲れてしまいますが、本作のメインは異世界を救うことですので、そちらが進行しつつ、恋愛シーンが見られるという塩梅がちょうど良い印象でした。

ロボバトルが熱い

ロボット「ガイメレフ」の戦いがかっこいい！作画が美しすぎます！（まずは、OPを見てみてほしい）剣を用いた白兵戦がメインであるため、迫力があります。

そしてデザインがかっこいい！肩幅があり、ずっしりしたメカデザインは、きっと男性にも刺さるのではないでしょうか？

個人的な感想

ここからは、私が感じた感想を述べます。視聴を検討する際の参考や、すでに視聴済の方には共感していただけたら嬉しいです。

「エスカフローネ」がかっこいい

なんといっても「バァン」の「ガイメレフ」である「エスカフローネ」がかっこいい！（プラモの再販リクエストしてしまうレベルで気に入っていた私）

人型ロボットだけでなく、変形して龍型になると空も飛べるというステータスの高さ（変形大好き！）。白をベースにしているため、赤や緑がアクセントになって配色もセンスがある。

さらにマントをしているため、戦う時になびくのが美しい（他の機体にもマントはあります）。

極め付けはコックピット。「バァン」が登場するコックピットですが、他のロボットのコックピットよりも原始的なのが魅力的でした。操縦するたびに、体を固定するベルト？ワイヤー？の擦れる音が聞こえるのですが、それがとにかく好きでしょうがなかったです。

時代の女性向けキャラデザなのが好き

ここは好みが分かれそうですが、私はこのキャラデザが好きでした。ちょっと古い少女漫画っぽいデザインなのが、さらに本作の魅力を加速させています。瞳が大きくて、キラキラしている感じが良いです。

それに美男美女揃いで、目の保養にもなります。

主題歌が良い

OPは、主人公「ひとみ」を演じた「坂本真綾」さん。心地よい声音に、さらに力強さを感じる歌声は、本作にマッチしています。また本作の音楽やOPの作曲を「菅野よう子」さんが担当していることもあり、壮大な世界観が音楽からも表現されています。

また、EDの映像もなかなか攻めた感じですので、おそらくドキドキするのではないでしょうか。

設定が面白い

キャラやロボットに目が行きがちですが、こちらストーリーや世界観など設定もよくできております。

主人公「ひとみ」が飛ばされた世界の真実を知ると、ますます面白くなるでしょう。それを踏まえた上で、彼女たちが運命に抗っていく姿は応援したくなること間違いなし！

「ロボット」×「少女漫画」をもっと増やしたい

一番は、「ロボット×少女漫画」という作品がこの世に存在していたことが喜びでした。

「ロボットアニメ」を楽しむ時の私と、「少女漫画」「乙女ゲーム」を楽しむ私では、楽しみ方が違うのは確かです。前者では、メカデザインのかっこいよさや戦闘シーンの白熱した感情を、後者では、こんなことが起きたらいいなという憧れの恋愛や出会いを体感しています。だから、実際は相容れないカテゴリーだし、切り分けても十分楽しむことができます。

ただそうは思っても、１回でもいいから「女性向けのロボットアニメが見たい」という感情がありました。だからこそ「エスカフローネ」は、そんな私の欲望を実現してくださった作品でした。

どちらの面白さも消えることなく、上手く構成されていたし、本当に素敵な作品です。

現在、ロボットアニメ自体の需要も少なく、1クールで一つ放送されていれば良いレベルのロボアニメ界隈。そんな状態で、このような攻めた組み合わせが制作されることは、難しいでしょう。だからこそ、とても貴重なアニメだし、もっといろんな人が見てくだされば嬉しいなと思っています。

私も一応オリジナル作品の創作を趣味としていますが、このような作品を自分で制作できるようになりたいです。そしたら、きっと誰かには届くのかなと思います。

こんな人におすすめ

「女性におすすめ」と何度も記載しましたが、実際は男性にも見てほしい！そう思っております。今回は私が考える「こんな人におすすめ」「こんな人は苦手かも・・・」というものをまとめましたので、ぜひ視聴する際の参考にしてみてください。

私はゴリゴリの恋愛は苦手で、恋愛ドラマとかあまり見る方ではないのですが、そんな私でも本作は楽しめましたので、よほど恋愛に抵抗がなければ楽しめると思います。

主人公「ひとみ」自身は戦いませんが、自分にできることを精一杯やりますので、決して足手纏いではありません。

最後に

今回はテレビアニメ「天空のエスカフローネ」のおすすめ理由と感想をまとめました。

何度も言いますが、本当にこういう作品を求めていた！という感じで、私の満足度はかなり高いです。もっと、こういう作品増えてほしい！！

少しでも興味を持ってくださったら嬉しいです。

最後まで閲覧してくださり、ありがとうございます。