【最高】少年と妖怪の最強コンビが織りなす伝説のバトルファンタジー【うしおととら】
昔からハンバーガーのピクルスが大好きな、ゆーです。
突然ですが、皆さんは生涯にわたって忘れられない漫画はありますか?
まだ私も20代なので、そこまで重たく受け止めてはいないのですが、中でも「本当にこの作品に出会えてよかった」と思うものが幾つか存在します。
今回は、そんな私の人生に影響を与えた漫画【うしおととら】についてご紹介いたします。
本記事には、一部ネタバレを含む可能性がございます。苦手な方はご注意ください。
青と水色が大好きな20代女性。
王道の少年・少女漫画からBLなどのマイナージャンル、昭和から令和までの幅広い世代の漫画まで、とにかく『面白い!』と思えばなんでも読む。
また、幼少期の懐かしいコンテンツや昭和・平成の特撮・アニメをたしなむ他、声優ヲタクでもある。
「うしおととら」とは
【うしおととら】は、1990年から少年サンデーで連載されていた「妖怪バトルファンタジー」です。作者は、【からくりサーカス】で有名な、藤田和日郎先生です。
本作は、漫画の他に、OVAとテレビアニメが存在します。
主人公の蒼月潮(あおつきうしお)は、ある日、実家の寺の地下で、「獣の槍」によって封じられている妖怪を見つける。
うしおはその槍を引き抜いてしまい、その妖怪を解放してしまったことから、妖怪退治に巻き込まれていく。果たしてその運命は偶然なのか、二人の物語が動き出す…。
五百年もの間、封印されていた妖怪「とら」を解放してしまったことから、妖怪退治が始まる物語です。
しかし、これはただの妖怪退治ものではありませんでした。物語が進むにつれて明かされる過去、そして真実を知った時には、もう涙が止まりません!
見どころ
【うしおととら】の見どころは以下の通りです。
- 人間と妖怪のコンビが最強
- 少しずつ明らかになる真実
- 魅力的な登場人物
- 軽い恋愛模様
人間と妖怪のコンビが最強
なんといっても少年・うしおと妖怪・とらのコンビが物語を面白くしているといっても過言ではありません。熱血漢で曲がったことが嫌いな【うしお】と、うしおを喰うことしか頭にない【とら】のタイプの異なった二人のやり取りに目が離せません。
結局は二人で妖怪退治を行うのですが、それまでの過程が物語としてよくできているというか…。同じ志を持ってバディを組んでいるとは違い、異なる性格・種族だからこそできる関係というものが面白いです✨
イメージ的には、初代ポケモンアニメのサトシとピカチュウみたいな感じでしょうか?(この例えすら伝わらなかったらすみません…。)
とにかくギスギスしあう割には、なんだかんだ人助けしてしまう流れが、王道としても好きです!
少しずつ明らかになる真実
何度も書かせて頂いておりますが、【うしおととら】はただの妖怪退治ものではありません。
読んでいくと明らかになること、例えば【獣の槍】とは?【とら】って結局何者?とかそういった些細なことが、実は物語に大きく関係していきます。
そして全てがわかったとき、私を含めた読者は声をあげられずにはいられないでしょう。そういった意味でも、伏線や真実に迫るワクワク感が好きな人は、ハマること間違いなしです✨
また、そこから最終章に繋がっていくわけですが、かなり盛り上がります!最終章にふさわしい展開といいますか…。とにかく最終巻は涙なしには読めず、私はずっと泣いていましたし、ロスもすごかったです。
それだけ、この作品に出会えてよかったと思ったし、オススメしたいとも思えました。
魅力的な登場人物
【うしおととら】は、少年漫画特有の「とにかくキャラクターが多い」作品ではあるものの、どのキャラ一つとっても無駄な存在はいません。
例えば、うしおの兄貴的存在の【秋葉流(あきばながれ)】という男は、読者の中でもかなり人気の高いキャラクターなのではないでしょうか?
流兄ちゃんは、【獣の槍伝承者(=獣の槍の使い手)候補】の一人です。【獣の槍】は妖怪を退治できる最強の武器だったりするので、その界隈からは重要視されているのですが、当の流兄ちゃんはあまり【獣の槍】には興味がない様子…。物語が進むにつれ、うしおのよき兄貴分になっていくのですが…。
詳しくはネタバレになるのでお話しできませんが、真実や結末を知ると、かなり味のあるキャラクターだと思います。
余談ですが、巻末のおまけ(?)に載っていた「流兄ちゃんのバイクの乗り方」で、当時めちゃくちゃ笑いました(笑)。未だに思い出し笑いしています…。
本編とのギャップに【変な意味で】驚かされました(笑)
また、家族を妖怪に惨殺された【鏢(ひょう)】という男の復讐劇も、かなり熱いです。
このように男としてカッコイイキャラクターが多いのも【うしおととら】の魅力とも言えます。
軽い恋愛模様
また本作には二人のヒロイン(幼馴染)が出てきます。なんと、二人ともうしおが好きなんですよね。ただ、恋のライバルという感じではなく、三人で仲いいという関係なので、二人とも本当に仲が良いです。
また、うしおは少年漫画あるあるの「鈍感主人公」なので、気付いていないというか…天然たらしというか…😅
ただ、この関係も段々と変化していくのです。その過程や結末も、ホントに素晴らしくて、見逃せない展開となっております!
私は、勝気なお世話役の麻子が好きなのですが、恋愛模様は、おっとり優しい真由子を応援しています🥰
そういった意味でも、二人とも魅力的なヒロインとなっております!
ただ、恋愛要素を含むだけなので、メインは妖怪退治です。そのため、ガッツリ恋愛要素が含まれた作品が苦手な方も読みやすいと思います。
というのも私は、【真由子】と【とら】の恋愛に似た関係が凄い好きなんです。
一緒に結婚式の真似事をしたり、最終決戦のくだりとか、数あるエピソードの中でも上位を争うくらいに好きなお話です!
こんな人にオススメ
ここまで読んで気になった方は、是非読んで頂きたいですが、まだ一歩が踏み出せないかたへ、私なりにオススメできるタイプをまとめてみました。
- バトルファンタジーが好き
- バディもの・コンビものにハマりやすい
- 微ホラーや不気味なものに免疫がある
- 名作が読みたい
- バトルものに興味がない
- 人外バディが好きではない
- 少しでもホラー描写があると怖くて読めない
- 古い画風が読みにくい
まず、読む前に注意していただきたいのは、微ホラー描写です。どうしても、妖怪ものなので「らしさ」が出てしまいます。そのため、少しでもホラー描写が出てくるのが耐えられない人は、気を付けてください。
ちなみに私も、ホラーとグロテスクな描写が得意ではないので、時折ビビりながら読んでました(笑)
ですが、それ以上にストーリーが面白いのと、段々免疫がついてきたこともあり、中盤ぐらいからは気にならなくなりました。
また、90年代初頭の作品のため、絵の古さは否めません。私のように、古い画風を好む人は問題ないのですが、最近の綺麗なデジタル絵に慣れている方からすると、少し読みづらいかもしれません。ですが、そこに目を瞑ってでも読んでいただきたいくらいの名作ですので、良ければチャレンジしてみて欲しいです!
最後に
いかがでしょうか?
今回の記事を読んだ方で、まだ【うしおととら】が未読の方は、全員読んでほしい!と思うくらいに大好きな作品です。もし、少しでも興味も持ってくれた方がいらっしゃれば幸いです。
では、次の記事でお会いしましょう!
さいならー👋